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東海第二原発 定検、来年8月終了

2011年10月13日

 日本原子力発電は12日、東海村の東海第二原子力発電所の定期検査の終了時期が来年8月上旬になる、と発表した。当初予定の今年11月中旬より約9カ月遅れになる。定期検査終了後に運転を再開する場合、地元自治体の同意が必要となることは必至な情勢の下、廃炉を求める村上達也・東海村長の意向も相まって、先行きはいぜん不透明だ。

 東海第二原発は東日本大震災による揺れで自動停止したまま、5月から定期検査に入った。その後、重要な機器の一つである蒸気タービンの羽根に、地震の揺れで擦れてできたと見られる傷や、軸受けの土台の部分に固定ボルトの緩みなどが見つかった。修理や点検に時間がかかるとして、日本原電は定期検査の期間延長を決めていた。

 日本原電は12日、原子炉の圧力が異常に高くなった際に蒸気を圧力抑制室に逃す弁の部品の一部が折れていたことや、原子炉内に出し入れして炉の出力を調整する制御棒185本のうち8本で、棒のハンドル部分にひびが見つかったことも新たに発表した。

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