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(cache) 導入事例 Express5800シリーズ | NEC
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事例紹介

システム概要 導入目的 導入効果 将来の展望 お客様プロフィール      
 SHIBUYA@FUTURE事務局様
事例紹介
「情報発信空間」として先駆的な試みに挑戦し続けるインターネットカフェのITインフラを、
計17台のアプライアンスサーバとリモート監視サービスで強力にサポート。

システム概要

「SHIBUYA@FUTURE」(東京都渋谷区)は、渋谷の街で行われている各種のライブイベント、映画などのエンターテインメント情報を、オリジナルサイトを通じて発信しているインターネットカフェである。ベトナムやカナダなど世界各国のコーヒーを楽しめるカフェスペースと、ワイヤレスで光ファイバーと結ばれたインターネット席を融合。また、話題の映画やミュージシャンにスポットを当てたタイムリーなイベントや、「au」携帯電話による新サービスなどを、オリジナルサイトと連携して展開している。単に“インターネットができるカフェ”とは大きく異なる、オープンカフェ型のサイバースペースとして、流行に敏感な生活者の支持を集めつつある。
光ケーブルと常時接続のブロードバンド環境で、最新の映像と情報を提供するSHIBUYA@FUTUREのITインフラは、「Express5800 インターネットアプライアンスサーバ」を二重化したシステムを核に構成されている。24時間止めることのできないインターネット環境では、サーバの冗長性、およびクライアントのセキュリティ面を考慮して、システム構成を詳細に詰め、約3ヶ月という短期間で構築された。また、Cafeというシステム管理者不在の環境でも安心して運用ができるように、Express5800/FirewallServerをはじめ全サーバを対象に、NECフィールディングが運用監視サービスを24時間体制で提供している。また、システムの設定変更などの遠隔監視については、NECソフトがサポートしており、安心のインターネット環境が実現されている。
東京、およびアジア地域のミュージックシーンの中心である渋谷という立地を活かし、広告媒体としてのネットカフェの可能性を幅広く追求し、アジアの主要都市とストリーミング映像をやりとりする計画などにも近く着手される。「SHIBUYA@FUTURE」の企画およびコンセプト設計を担当され、統合的なコミュニケーション戦略を推進する役割を担う株式会社電通様、およびSHIBUYA@FUTURE事務局様に、お話をうかがった。



カフェ
 ▲「SHIBUYA@FUTURE」内には、ワイヤレスで光ファイバーと結ばれた計22台のパソコンが設置されている。「デザイン」「セッティング(設置)」「オペレーション(操作)」「エコロジー(環境)」に十分な配慮がなされ、近未来型インターネットカフェの空間にもピッタリとはまる、VALUESTAR NX「simplem(シンプレム)」である。ドリンクを購入されたお客様は、無料でインターネットを楽しむことができる。


サーバーアップ

 ▲「SHIBUYA@FUTURE」の、ITインフラの心臓部ともいえる部分。MailWebServer、LoadBalancer、CacheServer、FireWallServerなど、薄型ラックマウントタイプの「Express5800 インターネットアプライアンスサーバ」が、ラック内に整然と並ぶ。

「SHIBUYA@FUTURE」について・・・2001年4月27日、東京都渋谷区の、国立代々木競技場敷地内にオープンしたインターネット&モバイル体験空間。 「シブヤ アットマーク フューチャー」と読む。リピート顧客や渋谷通の若者の間では“フューチャー”という呼称で認知されている。 店内の基幹施設「カフェ ネスカフェ」を運営するネスレジャパングループ様と、第一種電気通信事業者のKDDI様が、「SHIBUYA@FUTURE」の事業主体である。そして企画・コンセプト設計を担当された 株式会社電通様は、エンターテインメント事業者などが有するコンテンツ資産とカフェを融合して新しいマーケティング機会を創りだし、統合的なコミュニケーション・サービスを開発・提供する 役割も担う。つまり「SHIBUYA@FUTURE」は、カフェという空間とエンターテインメントを、ブロードバンドインフラを活用して斬新な発想で融合させる試みがなされている場所でもある。 カフェは渋谷公園通りのつきあたりに位置しており、2000年12月に誕生した1,500人収容のライブハウス「SHIBUYA-AX(シブヤ アックス)」に隣接した広大な芝生広場に位置している。緑に囲まれた ウッドデッキのオープンスペースで快適なコーヒーブレイクを楽しめ、都心部で営業する既存のカフェにはなかった開放感を存分に味わえる。また、「SHIBUYA@FUTURE」は、同カフェ独自のコンテンツが 楽しめる検索サイトの名称名も兼ねている。 店内では、タワーレコードが提供する試聴スペース、ブロードバンドによるインターネットステーション、KDDIが提供するカメラ付きGPS携帯など新世代のモバイル機器を体験しながら、世界のユニークな コーヒーを楽しめる。デッキを利用した映画や音楽イベント、カフェ内のPCを利用したインターネット講習会、およびパーティースペースとしても、貸し出しをしている。

■「SHIBUYA@FUTURE」事務局様の、システム構成概略図
 システム図

導入目的
「システム管理者を不要にしたい」、
「3ヶ月余のスケジュール」、
「可動式の車体にサーバを設置したい」・・・。
インターネットカフェの難しい要求に応えた、専用サーバ群によるシステムプラン。

大森章道氏
株式会社電通 テレビ局企画推進部 主務 大森章道

2000年秋、「SHIBUYA@FUTURE」の開業準備のため広範囲な業務をこなしていた大森章道氏(株式会社電通 テレビ局 企画推進部 主務)は、韓国のインターネットカフェを視察されている。 同国では日本よりひと足早く光ファイバーやADSLなどの高速回線が普及したこともあり、「PC房(バン)」の名称で’99年頃からブームとなっていた。高スペックのパソコンを時間貸しする というコンセプトは日本のネットカフェと同じだが、オンラインゲームの利用を無料化したり、カメラ画像付きチャットコーナーをいち早く導入したことが、“オタク”化するよりも仲間と 一緒に遊ぶことを好む韓国の若者気質にアピールした。空調設備など環境に配慮した明るい印象のカフェも多く、当時の日本のネットカフェ事情=「マンガ喫茶と併設」「パソコン初心者の ネットサーフィン利用」との大きな差に、大森氏は強い衝撃を受けたという。しかし大森氏が立案した「SHIBUYA@FUTURE」のコンセプトは、PC房の安易な追従では決してなかった。

1 独自の検索サイトで、街の情報を発信。情報の内容で、差別化を図る
「まず、映画館、ライブハウス、美術館など、エンターテイメント施設が集積する渋谷という街に集まる人々にとって真に利用しやすい検索ポータルを立ち上げ、SHIBUYA@FUTUREを渋谷の 情報発信基地として認知していただくことを目指しました。そのためには、情報誌をそのままホームページ化したような既存サイトとは全く発想を異にし、渋谷で行われるさまざまなイベントの 開始時刻を、当日から4週間先まで、きめ細かく時刻単位で検索できるサイトを構築したのです」(大森氏)。思いもよらず生じた空き時間や、来週末に渋谷で何を観ようか思案中という人が、 渋谷で楽しめるイベント情報を日/時単位で仕入れて、また待ち合わせスポットとしても気軽にご利用いただけるカフェが、SHIBUYA@FUTUREなのである。
2 近未来的で、しかも、なごめる・・・。カフェ内の環境づくりを重視
韓国のPC房における先駆的な取り組みの中で、大森氏がとくに着目したのは、カフェの利用者に配慮した快適な環境づくりだった。SHIBUYA@FUTUREの立地は、国有地である代々木体育館の 敷地内であり、店舗は「可動式」であることが制約条件であった。この制約の中で実現したのは、芝生のガーデンにピクニックテーブルやベンチが置かれた、都心とは思えない開放感に あふれたオープンカフェと、可動式トレーラー6台で組まれたインターネットカフェ部分が一体化されている、先駆的と言われてきたPC房ですら試みていない斬新なサイバー空間である。 イベントや記者会見、トークショーなどにも利用できるステージには、4面のプラズマディスプレイが設置され、最新の音楽映像が映し出される。
3 アーティストのライブ映像など、独自コンテンツの配信に注力
SHIBUYA@FUTUREの開業準備中、カフェと隣接する場所に、1,500人収容の大型ライブハウス「SHIBUYA-AX」が先行オープンした。電通様がプロデュースし、“日本のミュージックシーンの 中心である東京から、あらゆる音楽・エンターテイメント情報を、国内のみならずアジア地域、特に韓国に向けても発信していく”というビジョンをもつ「SHIBUYA-AX」との連携を、 SHIBUYA@FUTUREは早くから模索していた。大森氏はインフラ先行の考え方に偏りがちだった日本のインターネットカフェのあり方に疑問を持ち、「アーティストのライブ映像など、新しい 音楽のムーブメントが生まれる渋谷ならではの独自コンテンツを、高速回線を使って世の中に広く配信することに重点をおいたインターネットカフェの運営」(大森氏)を目指したのである。 しかし、インフラ先行の考え方ではないからこそ、SHIBUYA@FUTUREのITインフラには、すぐれた耐障害性とセキュリティ性能、そして、“鮮度”の高いコンテンツ配信という本業に安心して 専念できる年中無休の障害監視サービスが求められていた・・・と言える。 ではここで、インフラ構築における電通様とSHIBUYA@FUTURE事務局様からの要求案件を整理しておく。

①近未来型カフェにふさわしい、ITを駆使した遊び心あふれる新しい提案
②開業予定日から逆算すると、システム構築期間は3ヶ月余。このタイトな条件でも構築可能なネットワークシステムであること
③止まらないシステムであること
④サーバ、ルータ、UPS(無停電電源装置)などの機器については、可動式の車体上に設置するため、フレキシブルな構成で、移動や拡張が容易なこと
⑤システム専任者不要で、システム運用・管理ができること
⑥先行して進めていたコンテンツ制作の環境がLinuxベースであったため、サーバはLinux対応であること


コンピュータベンダ4社がそれぞれシステム提案を行い、その結果、NECフィールディングが選ばれた。


導入効果
24時間365日、止まることのない安定したインターネット環境が実現。
高速大容量&常時接続の通信インフラで、想定した通りの利用形態が顕著に・・・。
湯浅隆一氏
SHIBUYA@FUTURE事務局プロデューサー湯浅隆一氏

NECフィールディングの提案内容が評価された第一のポイントは、当時、NEC(NECソリューションズ)が 発売を開始したばかりの「Express5800 インターネットアプライアンスサーバ」を核にしたシステムを、イメージ図を使ってわかりやすく説明したことである。Webサーバ、キャッシュサーバ、 ロードバランサ、ファイアウォールなど、機能ごとに専門特化したアプライアンスサーバ群を組み合わせ、映像配信用の機器群と連携させて、安定性とコストパフォーマンスの高いシステムを構築。 移動やシステム拡張時にもフレキシブルに対応できる。標準装備されているセットアップツールを利用することでネットワーク環境を簡単に設定。詳細設定もコンソールから容易に入力でき、 短期間でサーバを立ち上げられる。さらに、サーバの二重化構成を提案して、高い信頼性を実現すべきであることをアピールした。こうした点が、とくにカフェの運営に直接関わる SHIBUYA@FUTURE事務局様のニーズにマッチした。「NECグループが保有されている、集客に直接つながる情報技術と、インフラ構築の豊富なアイデア、そしてリモートによるサポートの体制が、 選定の決め手になりました」(SHIBUYA@FUTURE事務局 プロデューサー 湯浅隆一氏)。評価ポイントの二番目は、この運用サポート体制であった。「システム専任者不要で、 運用・管理ができること」という事務局様の要求案件に対して、NEC側は以下の3つの監視サービスを用意した。

ファイアウォールの遠隔監視サービス[インターネット経由]・・・担当 NECフィールディング 東日本カスタマサポート本部
 ●外部からの不正アクセスの監視と、報告。セキュリティ確保に不可欠。
サーバの遠隔監視サービス[専用線]・・・担当 NECフィールディング 東京第一支社 東京中央支店ソリューションセンタ
 ●障害発生時の迅速な復旧作業を実施する
ソフトウェアサービス[INS] ・・・担当 NECソフト株式会社
 ●システムの設定変更などを、遠隔地から実施する。

これらは24時間365日の体制でサポートされており、止まることのない、安定したインターネット環境が実現している。そして、システム管理者を店舗に常駐させることなく、カフェスペースとインターネット席のスタッフのみで運営されている。SHIBUYA@FUTUREは、事業主体の1社であるKDDI様から100MB/s光ファイバ回線の提供を受けており、高速大容量&常時接続の通信インフラで、立ち上げの手間もなく、ADSLなどの環境に慣れた若者層や初心者層の取り込みを図っている。万全の遠隔監視体制とセキュリティの確保が、インターネットカフェの運営を力強く支えているといえる。
カフェのお客様が操作されるパソコンは、VALUESTAR NX「simplem(シンプレム)」である。サイバー空間とも調和するフォトスタンド風フォルムのシンプルなデザイン、ワイヤレス入力装置のため設置がしやすくレイアウトの自由度が高い、DVDを持ち込んで再生が可能、お客様にはキーボードとマウスだけお貸しして、免許証等の提示も不要になる、省エネルギー設計&静音設計など、「まるでインターネットカフェのために作られたかのようなモデル」(大森氏)と、評価も高い。ウイルスを感染させたり不正アクセスを試みる利用者も予想されるため、あらかじめ耐セキュリティ性を向上させた上で設置している。
お客様の利用傾向としては、イベント情報検索サイトはもちろんだが、「SHIBUYA-AX」の独自ライブ映像をはじめ、「さまざまな音楽関連サイトを閲覧されるお客様が圧倒的に多い」(湯浅氏)。SHIBUYA@FUTUREのコンセプトにも合致し、100MB/s光ファイバでRealPlayer等のストリーミングメディアをカフェのお客様にストレス無く楽しんでいただいている。
SHIBUYA@FUTUREの、広告媒体としての可能性を追求する試みも、すでに頻繁に行われている。2001年11~12月、岩井俊二監督の話題作「リリイ・シュシュのすべて」をフィーチャーしたイベントを実施。その他、パソコンのスクリーンセーバーを使った写真展や、特定のミュージシャンのパフォーマンス映像を短期に集中して配信し、音楽への関心が高いお客様への効果的な訴求を図っている。


将来の展望
テレビ局収録スタジオからのダイレクト中継、アジア各国とストリーミング映像のインタラクティブ通信、 携帯電話サイトによる認知度の向上などを計画・実施。
サイト画面

▲時間軸を切り口に渋谷のイベント情報を検索できる「SHIBUYA@FUTURE」オリジナルのコンテンツ。これはパソコンでアクセスした場合のトップ画面。「au」携帯電話のezwebからも閲覧・検索できる(トップメニューの「What’s New」から)。


今後のシステム拡張計画として挙げられているのは、まず、渋谷のエンターテインメント施設とより密接に連携し、プロモーション活動を力強く支援していくことである。すでに映画館などからのオファーもあり、潜在顧客になりうる高感度な若者が集まるオープンカフェ型のサイバースペースとして、期待が高まっている。
このほか、テレビ局の収録スタジオと直接サーバをつなぎ、編集された直後の映像コンテンツをダイレクトに中継する試み、独自に制作したコンテンツをブロードバンド放送局などに販売する計画など、多岐に渡っている。アジアの主要都市とストリーミング映像をやりとりする計画にも、近々着手される。
2002年6月下旬からは、時間軸を切り口に渋谷のイベント情報を検索できる「SHIBUYA@FUTURE」オリジナルのコンテンツが、「au」携帯電話のezwebから閲覧でき、検索サービスが無料で受けられるようになっている。ロードショーやライブハウスの動画付き最新情報、入手の難しいプレミアムチケットのプレゼントなど、盛りだくさんの情報が魅力となっている。


お客様プロフィル 
名 称 SHIBUYA@FUTURE(シブヤ・アットマーク・フューチャー)事務局
所在地 東京都渋谷区神南2-1-1 国立代々木競技場内
開 業 平成13年4月
事業内容 ●サイバーカフェ「カフェネスカフェ」の運営
●検索サイト、ストリーミング映像などオリジナルコンテンツの企画・制作
●広告、通信事業、ほか
SHIBUYA@FUTURE様URL  http://www.shibuya-future.com/
(取材日:2002年6月17日)