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最終更新:2011年10月13日(木) 19時44分

有楽町と銀座、買い物客争奪戦始まる

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 東京・有楽町の百貨店が今週末、男性客をターゲットにリニューアルオ<%W%s$7$^$9!#h$j=P$9$J$I!"M-3ZD.$H6d:B$NGc$$J*5RAhC%@o$,;O$^$C$F$$$^$9!#

 15日、東京・有楽町マリオンにオープンする阪急メンズ・トーキョー。13日、店内が公開されました。メインターゲットは、30代から40代の「世界を舞台に活躍する男」。広告キャラクターには、市川海老蔵さんが起用されました。

 地下1階から地上8階のフロアは、すべて男性向けで、百貨店がまるごと全館、男性フロアとして展開するのは、有楽町・銀座地区では初めてです。

 世界で初めてメンズ用品を展開する「トラサルディ1911」や、日本再上陸の「ヴェルサーチ」のほか、「グッチ」や「プラダ」といった定番ブランドも、もちろん男性向け。350のブランドのほか、男性向けのネイルサロンも導入されたました。

 「メンズ館としては日本で3番目だが、その中でどれだけ特徴を出すか苦慮した」(阪神阪急百貨店 武田肇さん)

 一方、阪急メンズ・トーキョーを出ると、その真正面でも改装作業が行われていました。西武有楽町店が撤退したあと、今月末にオープンするファッションビルのルミネです。

 ここ数年で一気に様変わりした有楽町エリア。有楽町イトシアやマルイ、マロニエゲートなど次々と商業施設が開業。阪急メンズ・トーキョーとルミネのオープンで、集客力はさらに加速すると見られています。

 「あちこち行かなくて済むので便利」(買い物客)
 「来ますね」
 「紳士物あるので、来てみたい」

 こうした有楽町エリアの変貌に黙っていられないのが、お隣、銀座の老舗百貨店です。12日夜、松屋銀座の社内で行われていた会議。参加者をよく見ると、ネームプレートが違います。

 Q.何を話し合っている?
 「松屋と三越の共同企画『銀座ファッションウィーク』の最後の詰めをしている」

 参加してしていたのは長年のライバル、松屋銀座と銀座三越の社員。

 「あり得ない両者のロゴを入れることでインパクトが出る」

 松屋と三越のロゴが並んだ買い物用の紙袋やウインドウディスプレイを共同で開発、さらにファッションショーも共同開催しようという試みです。

 「(有楽町の変貌は)脅威というよりはウェルカムですね。十分に我々の良さを理解していただけるいいチャンスだと思っています」(松屋 成田信之さん)

 有楽町を意識しているのは百貨店だけではありません。銀座が位置する中央区では、1万円で1万2000円分食事できるチケットを2億4000万円分販売。銀座を中心に区内のおよそ260店舗で利用できます。

 「普段なかなか中央区では飲食しない方も、この機会に来て飲食をして、なおかつ中央区の良さを見つけてもらえれば」(中央区役所 藤掛和幸さん)

 「(有楽町のおかげで)若い女性の客層が増えているので、そういう効果がこれからもあるのかなと思う。今までの銀座の客層とも融合して、全体的に増えてくれればありがたい」(ライオン銀座七丁目店 藤岡信支配人)

 銀座エリアのこうした反応に、有楽町の阪急は・・・。

 「(銀座地区は)三越、松坂屋、松屋はメインは女性がターゲット。ライバルというよりは、我々は(客に)この店を目指して来ていただきたい」(阪急阪神百貨店 武田肇さん)

 変貌する有楽町と銀座。買い物客の争奪戦は、この冬の年末商戦が一つの試金石となりそうです。(13日17:08)

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