日本共産党世田谷区議団
日本共産党世田谷区議団
世田谷区民健康村(川場村)
放射性物質による汚染調査報告
2011.10.3 実施
日本共産党世田谷区議団
1.はじめに
区立小学校の移動教室施設で高い放射線量
–––日本共産党の調査で判明–––
福島県第一原発の事故により、大量の放射性物質が大気中に放出されました。放射性物質による汚染からこどもを守る取り組みが自治体の喫緊の課題となっています。
政府の発表資料で群馬県川場村周辺の放射線量が高くなっていることが判明しました。世田谷区は群馬県川場村と縁組協定を結び2ヶ所の宿泊施設を設置し、区立小学校の「移動教室」を実施するなど様々な交流を行なってきました。移動教室は現在も実施され、この秋だけで2000人を超える児童が参加する予定です。川場村の定点観測による放射線量率は概ね毎時0.5マイクロシーベルトと報告されていますが、区民、特に小学生の保護者から「川場村の移動教室を実施して大丈夫か?」「移動教室を中止すべきではないか」等の声が区にもよせられています。
施設周辺で年間1ミリシーベルト以上
日本共産党区議団は10月3日に川場村での放射性物質による汚染実態調査を行いました。調査は名古屋工業大学名誉教授の坂本功先生のご助言、ご同行のもと実施しました。結果は、室外の放射線量率が概ね毎時0.3~0.5マイクロシーベルトでした。ふじやまビレッジ・なかのビレッジ・田園プラザで毎時1マイクロシーベルトを超える高濃度汚染箇所いわゆるホットスポットを数箇所確認しました。全体として、政府の除染対象地域である年間1ミリシーベルトを超える線量となっています。
区議団はこの調査結果をただちに区に提出し、①川場村の区施設の汚染実態調査を区の責任で行い、公表すること、②高濃度汚染個所はただちに除染を行なうことなどを申し入れました。
移動教室は休止を
今後、川場村の移動教室の実施については区の調査を踏まえ、区民の声、専門家の知見を集め慎重に検討すべきです。また、 日本共産党区議団は、移動教室は当面休止することを提案します。私たちは今回の調査結果を公表することが、子どもを守る取り組みの一助となるものと考え報告するものです。
2011年10月11日
日本共産党世田谷区議団
2.区長への申入れ
川場村放射線調査
2011年10月12日水曜日