津波で船や漁具を失った漁師たちが、避難所になっている宮城県気仙沼市のお寺・清涼院で、ハンモック作りを続けている。刺し網漁用のロープを使い、ガラスの浮き玉に網を巻く技術を応用している。漁に戻る資金を作るため、一般に販売している。
7月、現地を訪れたボランティア外国人の要望でハンモックを作ったのがきっかけ。支援に訪れた山形県最上町の松林寺住職、三部義道さんのアドバイスで発売を決めた。リーダーの紺野幸一さん(55)は「網を編んでいると心が休まる。必ず漁に戻りたい」と話す。
送料込みで1個1万円。申し込みは松林寺へメール(shorin@cup.ocn.ne.jp)か、電話(090・2276・3066)で。【梅村直承】
毎日新聞 2011年9月8日 東京朝刊