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日本の原発は、全て冷却水として海水を利用しています。図表はこちらから
この断面は大事。海水を大量に使うのはタービン。つまり、海水の取り入れ口にできるだけ近くタービン建屋を造るのが通常の設計状況となります。
福島第一原発の配置
おわかりでしょうか。海岸線に平行に整然と
原子炉建屋−タービン建屋−海
となっています。どの号機もそれは全く変わりません。つまり、この福島第一の配置は理想的といえるのです。
同じく、福島第二原発
これも、整然と行儀良く並んでいます。地盤にそれほど問題がなかったためと思われます。
次に柏崎刈羽原発
この衛星写真でわかるように、1−4号機と5−7号機のあいだに不自然な土捨て場といわれる場所があります。噂では、岩盤が低かったということですが、本当でしょうか。この場所は、地元の人が蟻地獄として恐れていた「どんどん」ではないかと成書に書かれています(情報求む)
さらに1−4号機の場所を詳しく見てみましょう
画面下が1−2号機ですが、不自然に海岸線から距離が取ってあります。できるだけ海岸線に近いところに作るはずが、そうなっていない。これは、地盤の問題でしょう。福島と比較するとよくわかると思います。
もっとも問題なのは、浜岡原発
左上から1−2号機3−4号機、5号機 となります。これは、いい図面があります。
・通常海岸線に沿った形の配置となるべきが、全くばらばら。
・タービン建屋と原子炉建屋を比べると、浜岡は原子炉建屋の方が海に近い。これはあり得ない構造。コストアップせざるを得ない設計上の理由がある。おそらく図面上に赤くひかれている断層を避けるために、このような配置にしたのだろう。
福島の現状はあのようではありますが、非常に行儀がいい原発だとみえませんか。そして、それを福島の東電社員他原発関係者は、「岩盤に直接たっている耐震性の非常に高い原発」と誇りに思っていたのです。それが、あの惨状。福島でおこるということは、他の原発ではもっともっと高い確率で起きるといえるのではないでしょうか。
なぜ、他原発が安全といえるのか、私には不思議でなりません。
■関連ブログ
原子力発電入門(5)なぜ、海に面しているのか?2011年08月10日
浜岡5号機の海水リーク(細管破断?)2011年05月16日
http://janjan.voicejapan.org/living/0708/0708130705/1.php
「また、柏崎市に立地する1〜4号機と、刈羽村に立地する5〜7号機の間には、広い土盛りがありますが、東電が「土捨て場」と呼ぶその場所は、地元の人々は「蟻地獄」と呼んでいたと私は聞いています。」