スポーツ【蹴球ノート】G大阪の新球場建設地 街づくりのビジョンも大切2011.10.8 11:00

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【蹴球ノート】
G大阪の新球場建設地 街づくりのビジョンも大切

2011.10.8 11:00 Jリーグ

 G大阪の新スタジアム建設地選定を巡る動きが最終局面を迎えている。吹田市の万博公園内か高槻市の京大農場跡地の二者択一となっているが、どうやら吹田市が濃厚なようだ。G大阪は正式発表までコメントを控えているが、金森喜久男社長が9月16日、28日の2度にわたって同市役所を訪れ、井上哲也市長と面談。万博公園内に建設する際の条件などを再確認した。

 G大阪にとって新スタジアム建設は長年にわたる悲願だ。2013年シーズンからJリーグに導入されるクラブライセンス制度を見据え、同年度末に完成させたい強い意向を持っている。本来なら制度がスタートする前の12年度末までに完成させるのが筋だが、建設地選定が長引き、1年間の制度猶予期間を見込んで13年度末でもやむなしとした経緯がある。だが、それ以上遅れると、アジア・チャンピオンズリーグへの出場ができなくなるなどの弊害も予想され、待ったなしの状況だ。

 だからだろう。吹田市の条件が昨年3月の協議凍結時と変わらないのにもかかわらず、話し合いを再開。吹田市に決まれば、土地賃借料(年間約2億2千万円)や大規模修繕費(年間7千万円~8千万円)をG大阪が負担する。多少の減免措置を受けるにせよ、それでも運営できるメドは立ったのだろうか。

 ただ、残念なのは、まずスタジアム建設ありきで、「=街づくり」の視点がぼやけていることだ。東日本大震災を受け、防災拠点として活用するのはもっともだが、スタジアムを中心にどんな魅力的な街をつくっていくか、とのビジョンも大切。それがなければ、「=ハコモノ」となってしまい、批判を受けかねない。受け入れる自治体には、新スタジアムをハコモノで終わらせないアイデアが求められる。

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