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国際
英国の王位、男子優先を廃止 長子継承へ
2011.10.13 09:08
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【ロンドン=木村正人】英政府は13日までに、英王室の王位継承法について現行の男子優先を廃止し、性別にかかわらず長子が王位を継承できるようにする改正に着手した。今年4月にウィリアム王子とキャサリン妃が結婚、第1子の誕生に備えた措置で、「男子優先の王位継承法は時代遅れ」という世論の高まりに配慮した。欧州の王室では長子継承が主流になっている。
エリザベス英女王は英国以外にも英連邦に加盟する15カ国の元首を務めているため、今回の法改正には15カ国の議会承認が必要となる。キャメロン英首相は各国首脳にあてた書簡で「世間に注目される王室に男子優遇を残すのは不合理だ」と述べ、法改正への協力を求めている。カトリックと結婚した王族は王位継承権を失うという規定についても「歴史的な不合理」と指摘したが、改正には触れなかった。
英国では直系男子の王位継承が優先されてきた。日本のように男系男子に限っていないため、1952年には男兄弟のいなかったエリザベス女王が即位した。
世論調査で「男子優先は時代遅れ」との声が75%を占めるようになり、王位継承順2位のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚が時間の問題となったブラウン前首相時代から改正に向けた準備が進められてきた。
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