呉市交通局の入札に絡む贈収賄事件で、加重収賄などの罪に問われた市交通局前副局長の志和康成被告(53)＝起訴休職中＝の判決公判が13日、広島地裁であった。芦高源裁判長は「公務員への市民の信頼を大きく損なった」として、懲役２年、執行猶予４年、追徴金約12万３千円（求刑懲役２年、追徴金同）を言い渡した。

　志和被告は、同局東営業所跡地の貸付先を決める２００８年５月の入札で、兵庫県内のスーパー元社員男性に入札前日ごろ、他社の入札情報を電話で知らせて落札させた。見返りに07年６月から09年２月までの間、広島市内で男性から計８回、約12万３千円の飲食接待を受けた。