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経済・IT
たばこ増税見送り検討 穴埋めは所得増税の拡大有力
2011.10.13 01:37
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政府は12日、東日本大震災の復興財源を賄う臨時増税で、政府・与党案に盛り込んだ、たばこ税の増税を見送る方向で検討に入った。税制関連法案の成立に協力が不可欠な野党の自民・公明両党が反対しており、難しいと判断した。たばこ増税で賄う計画だった約2兆2千億円の財源は、所得税の増税期間の延長や増税幅の拡大で対応する案が浮上している。
ただ、幅広く課税される所得税の負担感が高まることへの反発は必至で、調整は難航しそうだ。野党との協議が長引いた場合、月内にも召集する臨時国会にたばこ税を含む税制関連法案を提出した後に修正することも視野に入れている。
政府・与党は所得、住民、法人に加え、たばこ税を最長10年間増税し、約11兆2千億円を賄う案を示していた。たばこ税は1本当たり2円引き上げる計画だった。
これに対し、葉タバコ農家を支持層に抱える自民党内では、昨年10月に過去最大の増税を実施したばかりで、影響が大きいとして反対する意見が強い。13日以降、党の税制調査会を開き意見集約を図る。公明党も同調している。
参院で過半数を持たない与党は、野党の同意がなければ、税制関連法案を成立させることができない。
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