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経済・IT
海外スマホ台頭で国内メーカー危機感
世界標準に出遅れ
なぜ、携帯会社は海外モデルを選ぶのか。OSのシェアで世界首位のアンドロイド端末ではサムスンやHTCが開発段階からグーグルと連携し「開発スピードも速く、アンドロイドとの相性が格段に高い」(MM総研の横田英明研究部長)のが理由の一つ。両社は米マイクロソフト(MS)のOS「ウィンドウズフォン」の端末も投入し、MSとの関係を築き始めている。
スマホ投入が遅れた国内メーカーはグーグルとの関係は緊密とはいえず、ワンセグやおサイフケータイなど「ガラパゴス機能」で差別化を図るのがやっと。開発資金も乏しく、「世界に打って出られる機種はない」(アナリスト)ため、国内需要の奪い合いに終始している。
もっとも、海外モデルの隆盛は携帯会社にも苦境をもたらしつつある。従来の携帯電話ではメーカーとともに、ネット接続や音楽配信など独自のサービスを提供してきた。ただ、世界標準モデルのスマホでは対応にも限界があり、「インフラの通信回線を提供するだけの『パイプ屋』に成り下がりかねない」(通信会社幹部)との懸念が強まっている。(森川潤)
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