もしかして
小型船舶操縦士免許とかヨットがどうのという感想をいただきました。
はて? 最初は何のことだか分かりませんでしたが……もしかしてトップスル・スクーナーやバーク船を小型船だと思い込んでませんか?
……調べれば分かることなんですが、現行で体験できるトップスル・スクーナーで全長52.16m重さ362トン、バーク船で97.05m2278トンぐらいなんです。
たぶん、この人が想像しているよりでかい。
そしてバーク船の方で乗員は140をきるぐらいしかいません。
分かりにくくてすみません。とうぶん出番の無い船ですが、解説要りますかね?
伊倉さんが仰っていた丙寅丸の田中光顕ですが、彼は機関掛として丙寅丸に乗船していましたが、その操船や砲術は当時としては最新の教育を受けた者たちが行っておりました。
もしかしたら伊倉さんは竜馬伝など、司馬遼太郎先生や他の先生の小説か何かで丙寅丸の幕府艦隊奇襲をお読みになったのかもしれませんね。この逸話はあくまでも小説として実話を元に作られたものです。実際には、機関員はオテントサマ号と呼ばれる前からの乗組員で、砲術も長である山田顕義はこの時点ではまだ素人に近い人物でしたが、砲術員は砲術の訓練を受けた者たちでした。
それに、この海戦は丙寅丸の奇襲であり、蒸気船が帆船に勝利した戦いに過ぎません。つまり、帆船を素人が操船できる例としては不適当と考えます。