エチオピア南部の旅〜後編〜

ジャンボー!

私は相変わらずウガンダですが、ようやくルワンダとの国境近くの町までやってきました☆

ようやく。。^^;



そう、いよいよ明日には次なる国ルワンダに突入です!^^

94年に起きた大虐殺事件など、ここもまた悲しい過去を抱える国ルワンダ。

どんな出会いが待っているのやら、今から楽しみです☆


。。。さてさて、そんなわけで長きに渡ったエチオピア編ですが。。。

お待たせしました、ようやく今回はエチオピア完結編です!



お洒落で格好いいバンナ族との出会いに胸躍らせたカイアファーラの町。

そんなカイアファーラの町を後にして、次に向かったのはジンカという町。


カイアファーラから再びバスで約2〜3時間、ここもまた少数民族の村を巡るための拠点の町として有名な所。

そしてジンカは、私が首都アディスにいた時にお世話になったマラックの故郷でもあって。


実はこの時マラックもたまたま里帰りをしていたので、久々にジンカでマラックと再会☆

そしてジンカでは、マラックの実家で数日間お世話になることになったのでした^^

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                                     (マラックと彼の兄弟)

ジンカはただでさえ小さな田舎町なんですが、マラックの家はそこからさらに山を数キロ登った所にある、本当〜にのどかな一軒家。

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辺りの風景はこんな感じ(笑)

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そんな小さな田舎町で暮らすマラックの家族は、本当に皆素朴で温かくていい人達でした☆

皆英語はまったく喋れないので、私が必死にアムハラ語でコミュニケーションをとるしかなかったけど、

言葉が通じなくたって一緒にいるだけで楽しい、そんな風に思える素敵な家族でした^^


そしてここでは毎日女性陣が交代で、朝と夜の2回コーヒーセレモニーを行っていました。

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お店じゃなくて一般家庭で行うリアルコーヒーセレモニーが見れたのも、またまた感激☆

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そしてここでもやっぱり女性は働き者!

19歳のエタッギンは毎朝早く起きて、すぐに家族の朝食の準備とコーヒーセレモニーの準備にとりかかります。

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ちなみにこの野外キッチンは、キッチン兼羊小屋、兼シャワールームなのでした(笑)

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今までいろんな国でいろんなシチュエーションでシャワーを浴びてきたけど。。

さすがにここまで外が丸見え&外からも丸見えのオープンなシャワールームはさすがにキツかったなぁ。。^^;

だって普通に人が側を通るんですよ〜ひぇ〜><

こっちは素っ裸だってのに。。。

全然リラックスできず(笑)


アフリカ人女性の度胸って、本当にすごいです。。。(__)

庭にあるトイレも、やっぱり扉なんてない、穴だけのワイルドなものでした(笑)

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そしてエチオピア人の主食である「インジェラ」をお母さんが作ってるところを拝見☆

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ところでインジェラの原料は、「テフ」と呼ばれるエチオピア原産のイネ科の穀物。

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そのテフを粉に挽き、水に溶いて発酵用のイーストを加えて2〜3日置いて発酵させたら、タネの出来上がり。

これを大きな鉄板の上に、外から内側に向かってキレイに円を描いていきます。

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一見簡単そうに見えるけど、クレープのように薄く均一にキレイな円を描くのって、実は結構難しいんです!

エチオピアの子供は小さな時からインジェラ作りを教わるので、もうお母さんともなるとプロ級の腕前(笑)

私も早速挑戦してみたけど。。。

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第1回目の作品。ヒドイ。。。ヒド過ぎる出来ばえ。。。(笑)

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元パティシエとしてのプライドに火がつき、、その後何度かトライさせてもらって、ようやくなんとかキレイなインジェラが焼けるように^^;


そしてその後フタをして数分、じっくり火を通したら。。。

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熱々できたてのインジェラの完成です♪

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               (私がパクパク味見をしてたので、端がビリビリですが^^;)

インジェラ作りは毎日やるものじゃなく、週に2〜3回まとめて作るものらしく。

でも彼らにとって毎日毎食インジェラは欠かせないわけで、

インジェラを作る日は早朝から昼近くまでひたすら大量のインジェラを作り続けるお母さん。本当ご苦労様ですm(__)m


滞在中は毎日お母さんと妹達の温かい手料理をご馳走になっていたけど、どれも本当に美味しかったなぁ☆

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出来立ての自家製インジェラの味も最高!

どんなにいいレストランで食べるより、どこの国もやっぱり家庭の味が1番なんですよね^^

あぁ。。私も日本のおばあちゃんの手料理が恋しい(笑)


ところでジンカの町の周辺にはたくさんの民族が暮らしているわけで、ジンカのマーケットの日ともなると近郊の村々から様々な民族が来ることで有名。

いよいよ待ちに待ったマーケットの日がやってきたわけで、意気揚々と出かけていったんですが。。。


いざマーケットに着くと、あれ。。。??

カラフルな民族衣装を身につけた人たちなんてどこにもいない??><

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マラックに聞くと、ここに来る大多数の民族は「アリ族」と呼ばれる人達で、彼らは特別民族衣装というものはないんだとか。

「下唇にお皿をはめている民族」として有名な「ムルシ族」の人たちも、ジンカのマーケットで見れると聞いていたんですが。。。

この日見れたのは4人だけ(笑)

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しかも彼女達はまだ若い新婦さんで、唇の穴もまだまだ小さめ。

そう、彼らは結婚すると下唇に切り込みを入れ、徐々に大きくしていくんだそう。

なのでプレートをはめているのは女性だけです。

そして彼女達普段はプレートをはめていないので、マーケットには普通持ってこないんだそう><


女性は体にこんな独特のタトゥーも入れていました。なんか痛そ〜><

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男性のムルシ族にも会ったけど、見た目はごくごく普通でがっかり。。^^;


そんなわけで期待が大きかった分ちょっとガッカリなマーケットでしたが。。

まぁ本当に少数民族の人たちが見たかったら、お金を出して車をチャーターして、彼らの村々を訪れろってことでしょうね^^;

次回は絶対リッチ旅してやろう、エチオピア!(笑)


そんなわけで今回はジンカの町から1番近い「アリ族」の村だけ行ってきました。

マラックの友達のバイクで連れて行ってもらったんですが、行き途中から大雨が降ってきたため、アリ族の集落の写真はほとんど撮れず^^;

ひとまずその彼の知り合いのアリ族の家にお邪魔して、雨宿り。

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アリ族の人達は手先が器用で陶芸も得意だそうで、その家のお母さんもちょうど作品を作っているところでした。

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パッパと慣れた手つきであっという間にミニジャバナの完成☆お見事!

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ちなみにこちらがアリ族特有の椅子の形。

すべての民族が自分達の「椅子の形」があるのも面白いところ^^

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ちなみにコンソ族の椅子の形はこんなでした☆アリ族のものより手抜きというか。。素朴度満点(笑)

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そしてアリ族の集落からの帰り道。。。あまりの大雨でまたまた道が川になってました。。^^;

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どうすんのこれ??としばらくあっけにとられていた私達。というかそこにいる人々皆。

でもしばらくして、そこにいた若者たち皆でバイクをかついで向こう岸に持って行き、私はその彼に負ぶわれてなんとか川渡り成功(笑)

いやいや、恐るべしエチオピアの道。。^^;

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そしていよいよジンカも最後の日。

「最後の夜は何が食べたい?」とお母さん。

私はエチオピアに来て1度もお目にかかることができなかった、「ドロ・ワット」という鶏肉料理が食べたい!とリクエスト。

鶏肉はエチオピアでは高価なため、私が普段行く庶民のレストランにはまず置いてないんです。

それに加えてドロ・ワットは手間もかかることから、お祝い時や特別な時に食べることが多いそう。

だから鶏肉などの材料は私に買わせてとお願いして、最後の夜はドロ・ワットを作ってもらうことに☆


アジアやアフリカの多くの国々同様、ここエチオピアでも「鶏料理を作る」となると、生きた鶏を1羽買って来て、自分達で捌くところから始まります。

エチオピアでは女性は鶏を絞めることは許されていないので、そこは男性の仕事。

で、絞められた鶏を熱湯にしばらくつけて、羽をむしりやすくします。

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大部分の羽をすべて取ったら、残った小さな羽を取るために火であぶります。

そこからはお母さんが慣れた手つきで、キレイに解体していきます。

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内臓系もすべて食べれる所は無駄なく調理して食べる彼ら。それにはいつも感心するばかり。


それにしても、何をしてる時もこの家にはいつも笑顔が溢れていたなぁ。

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決して裕福ではないけれど、いつでも家族全員で助け合って、仲睦まじく暮らしている彼ら。

エチオピア最後に本当に素敵な人達に出会えてよかった。そう思うのでした☆


そうして長い長い時間をかけて、ようやくドロ・ワットの完成!

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で、肝心のお味の方は。。。

なかなかスパイシーだけど、むちゃくちゃうまい!!

じっくり時間をかけて煮込まれたトマトとスパイスと鶏肉が、絶妙のハーモニー♪

そして食後のコーヒーセレモニーと、本当に至福の時を過ごさせてもらいました☆

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そして翌朝、いよいよ出発の日。

別れはいつだって辛いけど、皆と抱き合ってまたの再会を誓い合い、たくさんの思い出を胸に私はジンカを後にしました。

みんなみんな、本当にありがとう!!

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                     (マラックの親戚たちにもお世話になりました☆)

そうしてジンカから再びコンソへ向かう途中も、再びバスが川と化した道のぬかるみにはまり、2時間以上立ち往生。。。(笑)

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まぁ。。アフリカの旅はこんなもの。気長に行きましょう^^;


そしてコンソに到着すると、今度はそこから国境の町まで向かうわけですが。

その途中の町までバスというものが存在しないので、トラックの荷台に荷物と一緒に積まれていくことになります(笑)

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コンソからヤベロという町まで約4〜5時間の悪路を、トラックの荷台でガンガン揺られながら、直射日光をガンガン浴びながら、ひたすら荷台でしがみ付き耐えるわけです^^;

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この時たまたま折り畳み傘を持っていたら、直射日光から身を守るのに大活躍!

トラックの荷台に乗る時は、皆折り畳み傘を持参することをお勧めします(笑)


そうして長い長い道のりを経て、ようやく辿り着いたケニアとの国境。

長くて濃かったエチオピアの旅が、こうして幕を閉じたのでした。


嫌なことも、楽しいこともたくさんあったエチオピア。

本当にいろいろなことを考えさせられる日々でした。

でもでも、なんだかんだ結構好きだったのかなぁエチオピア。

やっぱりエチオピアは、不思議な国だった。


。。やっぱり、またいつか絶対来よう!

そう心に決めて、私は一路ケニアへと向かったのでした。。。


そんなわけでようやく次回、ケニア編に突入です!(笑)

お楽しみに〜☆


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