航空自衛隊は19日、東日本大震災で所属基地が被災したため、航空自衛隊芦屋基地(芦屋町)に本拠を移したアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」が、築城基地(築上町)上空での曲芸飛行訓練を23日から開始すると発表した。
同飛行隊は松島基地(宮城県東松島市)の所属。震災で基地が津波に襲われ、芦屋基地を拠点に5月から山口県萩市沖の日本海で洋上訓練を続けている。ただ、滑走路の上空を使う曲芸飛行訓練は、芦屋基地の空域が福岡空港への着陸機の進入路と重なるため、実施できなかった。
空自によると、築城基地での訓練には同飛行隊のT4機2-6機が参加。基地の半径9キロ内、高度3千メートル以下の空域で、週3-5回(1回1時間程度)行うという。
=2011/08/20付 西日本新聞朝刊=