政治TPP、自民も調整難航2011.10.12 00:05

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TPP、自民も調整難航

2011.10.12 00:05 自民党

 TPP参加問題について、自民党内も賛否両論に分かれており、とりまとめは「民主党以上に難航する」(党閣僚経験者)のは確実だ。

 茂木敏充政調会長は11日の産経新聞などのインタビューで、TPP参加の是非について「わが党も議論を加速させなければならない」と語り、党政務調査会の下に新設した「外交・経済連携調査会」で本格的な議論に着手する方針を示した。ただ、とりまとめの時期については「必要な条件が整ったらやればいい。タイムリミットが決まっているから間に合わせるというのでは国益を損する」と明言を避けた。

 自民党はこれまで、政府・民主党内の方針が定まらないことから、TPP参加の是非に関する議論を先送りしてきた。石破茂前政調会長は同日、産経新聞の取材に「参加のメリットとデメリット、デメリットに対してはどんな政策を講じるのか、早急に分けて立論すべきだ」と述べ、党内論議を急ぐべきだと強調した。

 しかし党内には農業団体の支援を受ける議員も多く、参加に前向きな中堅・若手らとの対立に発展する可能性も高い。政府・民主党の協議の行方を見守るべきだとの声も出ている。

 公明党のTPPに関するプロジェクトチームの西博義座長は「まだ是非を判断する材料がない」と述べるにとどめた。共産党の市田忠義書記局長は同日の会見で「TPP参加は絶対に許すことはできない。阻止に全力を挙げる」と述べた。

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