放射線量:3マイクロシーベルト超に上昇 世田谷の区道

2011年10月13日 11時26分 更新:10月13日 11時41分

高い放射線量が検出された世田谷区弦巻の区道(左側)=共同
高い放射線量が検出された世田谷区弦巻の区道(左側)=共同

 東京都世田谷区弦巻の区道から最大で毎時約2.7マイクロシーベルトと周辺より高い放射線量が検出された問題を受け、区が13日に実施した専門業者による測定では、高さ1メートル地点で毎時3.35マイクロシーベルトが検出された。区は核種分析や除染を含めた対応策の検討を急ぐ。

 今回の線量は「毎日8時間を屋外、残りを木造家屋内で過ごした」との仮定で年間被ばく線量に換算すると約17ミリシーベルトとなるが、国が避難を促す目安としている20ミリシーベルトよりは低い。

 現場は区道の歩道部分で、近くの区立松丘小学校の通学路になっている。区は念のため、現場をコーンで囲う措置を取っている。

 区は4日と6日に、約2.5メートル間隔で現場付近の9地点を調べた。区職員が1カ所につき地上から高さ5センチ、50センチ、1メートルの部分で5回ずつ測り、平均値を算出。最大値は塀付近の高さ1メートルの部分で毎時2.707マイクロシーベルト、最低値は別の部分の毎時0.088マイクロシーベルトだった。

 区はこれまで現場を水で洗浄するなどの対策を取ったが、数値に大きな変化はなかったという。

 高線量が検出された原因について区は「現場はくぼ地で雨水がたまった可能性がある」とするが、泥がたまる地表より高いところで高線量となった理由については「現時点で不明」としている。

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