IAEA調査団長、日本の原発規制に一石
TBS系(JNN) 10月12日(水)10時16分配信
東京電力・福島第一原発の事故を受けて6月に来日したIAEA(国際原子力機関)の調査団の団長が、日本の原発規制のあり方に一石を投じる報告書を発表しました。報告書は、イギリスの原子力規制機関のトップを務め、今年6月にはIAEAの調査団団長として来日したマイク・ウェイトマン氏がイギリス政府の依頼で作成したものです。日本では原発の設計が細かく法律で規定されているのに対し、イギリスでは事業者が個々の原発ごとに安全対策を考え、それを検査官が審査するとしています。
「事業者に責任を持たせ、まずは安全対策を考えさせます。そのうえで、我々検査官が『なぜもっとできない?』『なぜもっとリスクを減らせない?』と説明を求めるのです。事業者が規制当局に頼り、指示を求める仕組みではありません」(イギリス原子力規制機関長 マイク・ウェイトマン氏)
イギリスの原発規制は有能な検査官の存在を前提としていますが、福島で起きたような事態も想定した厳しい審査を行っているということで、日本の原発規制のあり方にも一石を投じそうです。(12日07:34)
最終更新:10月12日(水)12時56分