１２日午後２時過ぎ京都市東山区の住宅で火事があり、この家に住む男性が意識不明の重体です。午後２時１５分頃、京都市東山区泉涌寺山内町の住宅で「煙が上がっている」と近所の人から消防に通報がありました。消防車２９台とヘリコプターが駆けつけて消火にあたり、火はおよそ３時間半後に消し止められましたが、木造２階建ての家屋およそ１２０平方メートルが全焼しました。この火事で一人暮らしの定道光春さん（７８）が裏庭で発見され、病院に運ばれましたが腹部と両手に火傷を負い意識不明の重体です。警察によりますと家の裏庭には焚き火をした跡があったということで、警察と消防は現場を詳しく調べ出火の原因を調べる方針です。

滋賀県の嘉田知事が提案した再生可能エネルギーの調査費をめぐって、県議会は「調査費抜き」の修正予算を可決しました。県議会が削除したのは、太陽光や水力などの再生可能エネルギー導入のための調査費の予算３６０万円です。嘉田知事は再生可能エネルギーの普及や企業の省エネ支援のために合わせておよそ９０００万円を補正予算として提案していました。しかし嘉田知事と対立する自民党が過半数を占める県議会は「調査の目的があいまいで時期尚早」などと反対し、調査費を除いた修正予算を可決しました。これを受け嘉田知事は「３６０万円の予算をあえて削る理由は不可解。（自民党が対決姿勢を示すのは）今に始まったことではないので」と話しています。知事は再生可能エネルギーの導入に向けて近く県庁の組織を改革する方針です。

来月27日に想定されている大阪府知事選挙について、自民党大阪府連が弁護士で参議院議員の丸山和也氏に出馬を打診したことが分かりました。

【自民党大阪府連・谷川秀善会長】
「「国会議員にいい人がいたら探してくれ」と言っていますし。そのなかの１人として丸山さんにお目にかかった」

自民党大阪府連の谷川秀善会長は、11日に丸山和也参議院議員に対し、来月27日に想定されている大阪府知事選挙への出馬を打診したことを明らかにしました。

【谷川会長】「（丸山議員は）マスコミに人気がある。自民党だが、彼の場合はあまり政党色がギラギラしているわけでもない、他（の政党）にも推してもらえる可能性がある」
（丸山さんの返答は？）
「申し上げられない」

丸山議員自身は打診があったことを認めたうえで、出馬について「現時点では白紙」と、取材に対して明言を避けています。

一方、橋下知事が代表を務める大阪維新の会からは松井一郎幹事長の出馬が濃厚となっています。

【大阪維新の会・松井幹事長】
「相手はどうこうは一切考えていない」

対「維新」の候補者として橋下知事と一緒にテレビ出演もしていたかつての友、丸山議員の名前が挙がったのには、松井幹事長の知名度の低さがあるようです。

【谷川会長】「自民党も、民主党もそうでしょうけど、辛坊さんそして橋下さんということになると、選挙に人気のある２人がタッグを組むとなると難しい…。『松井さんか！パスすることないな』となったたということですよ」

今回の打診について谷川会長から話しを持ちかけられた民主党は、丸山議員相乗りには後ろ向きの反応です。

【民主党大阪府連・平野博文代表】
「自民党は、うちも乗りやすい選定をすべき。それが連携合意する早道」

府知事選を巡っては弁護士の梅田章二さんが共産党の推薦を受け出馬する意向を示しています。

候補者選びで思惑が飛び交う状況が続きます。

「死刑の是非」が争点となっている放火殺人事件の裁判員裁判で、死刑執行に立ち会ったことのある元検事が出廷し「絞首刑は残虐で憲法違反」と証言しました。

大阪地裁では、おととし此花区のパチンコ店にガソリンをまいて放火し、５人を殺害したなどとされる高見素直被告（43）の裁判が開かれています。

検察側は死刑を求刑する可能性が高まっていますが、弁護側は「絞首刑は残虐な刑罰を禁止した憲法に違反する」と主張し、裁判員裁判で死刑の是非が争点となる異例の展開をみせています。

12日は弁護側の証人として、最高検察庁の元検事で筑波大学の土本武司名誉教授が出廷し、死刑執行に立ち会った経験を語りました。

【土本教授の証言】
「さっきまで生きていた人が首にロープを巻かれ宙吊りになって痙攣していた。死刑執行は正視に耐えないむごたらしいものです」

土本名誉教授は死刑制度そのものは肯定した上で「絞首刑は明治時代の法令を根拠にしていて、残虐で憲法に違反している」と指摘しました。

土本名誉教授は閉廷後「国民が十分な情報を得ないままに死刑を適用する作業に参画するのはよくない」と話しました。

憲法違反かどうかは裁判官が判断しますが、任意で出廷した裁判員５人が証言を聞いていて、判決にどのような影響を与えるか注目されます。

兵庫県警が交通違反歴のある64人に対し、誤って無事故無違反者のための”ゴールドの免許証”を交付していたことが分かりました。

明石市の運転免許更新センターでは、先月28日から今月３日にかけて、免許の更新に来た64人に対し、本来交付されるはずのない免許が交付されていました。
64人には交通違反歴があったのですが・・。

【記者レポート】「このセンターで誤って交付されたのは無事故無違反の証、ゴールド免許でした」

交通違反歴がある場合、本来、交付されるのは青の帯が入った免許証ですが、実際に交付されたのは金の帯が入ったものだったのです。
原因は免許を作る機械の不具合とみられ、職員が申請書と免許証の照合作業をしている際に誤りに気がつきました。

【運転免許の更新に来た人】
「それはちょっと有り得ないですね。ゴールドって、違反してなくてちゃんとしてるって感じやし。」
「ごっついラッキーやんその人は。僕がそれもらったら嬉しいですけど」

誤って交付されたものには、正規のゴールド免許にある「優良」の文字は印刷されておらず、運転免許としては有効ですがゴールド免許としては扱われないということです。
兵庫県警によるとこれまでに63人については正規のものと交換していますが、残る１人は交換を拒否しているということです。

24時間営業の牛丼チェーン店を狙った強盗事件が相次ぐ中、兵庫県警は初めて牛丼チェーン店で防犯訓練を行いました。

客を人質に取り、店員に現金を要求する男。
これは12日午後、神戸市灘区の牛丼チェーン店で行われた防犯訓練です。
10日には姫路市の「すき家」姫路東店で現金約100万円が奪われるなど、今年に入り、大手牛丼チェーン店を襲う強盗事件が相次いでいます。

今年６月までの上半期だけでも被害は全国で47件。
その内訳は「すき家」が41件、「吉野家」が５件と、「すき家」が突出していますが、警察庁は、「すき家」は人通りの少ない郊外に店舗が多く、深夜のアルバイト店員が一人のためと分析しています。

【兵庫県灘警察署・福本清文生活安全課長】
「牛丼店は強盗しやすいというイメージがあるんじゃないか。構造上、レジが入り口の近くで、強盗に遭い易い、逃げられ易い。その部分に上手に防犯カメラを配置するとか防犯の工夫をしてほしい」

警察は牛丼チェーン店に対し、強盗に狙われ易い深夜から早朝にかけては店員を複数にするなど防犯体制を強化するよう要請しています。

京都市内の病院で入院患者の爪をはがしたとして傷害の罪に問われた介護助手の女の裁判が始まり、女は起訴事実を認めました。

傷害の罪に問われているのは京都市西京区の介護助手、佐藤あけみ被告（37）です。
起訴状によりますと佐藤被告はことし８月、当時勤務していた京都市中京区の毛利病院で入院患者の女性（当時80）の足の爪をはがし、ケガをさせたとされます。

佐藤被告は７年前にも別の病院で寝たきりの患者の爪をはがし、懲役３年８ヵ月の実刑判決を受けています。

初公判で佐藤被告は「間違いありません」と起訴事実を認めました。

一方、検察側は、佐藤被告が捜査段階で「最も簡単なストレス解消法で胸がすっきりした」と供述していたことを明らかにしました。

佐藤被告は他の入院患者３人の爪もはがしたとされています。

10月12日は何の日かご存知ですか？
大阪の銭湯ではきょうにちなんだ、ちょっと変わった露天風呂が登場しました。

乳白色に染まった露天風呂。
大阪市平野区の銭湯に登場したのは一体何のお風呂でしょう？
10月12日は「豆乳の日」ということで、露天風呂には豆乳が入っているのです。

日本豆乳協会によると10月は体育の日もあって健康に気を遣う月。
その12日は、「10」と「２」に分けて「とうにゅう」…の日、だそうです。

ちょっと強引な感じもしますが、この豆乳風呂、お客さんには大好評です。

【お客さん】「いいですなぁ。最高ですな。（湯が）肌に馴染むいうか、柔らかい」

豆乳を飲むと美肌や保湿に効果があるとことが立証されていますが、日本豆乳協会では風呂に入れた場合も同様の効果があればと期待しています。

そして風呂上りといえば牛乳！…ではなく、お客さんもこの日は豆乳で、喉を潤していました。

１０年前、兵庫県明石市で陥没した砂浜に埋まった女の子が死亡した事故で国の担当者に対する差し戻し裁判が開かれ、神戸地方裁判所は執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
この事故は２００１年、明石市で人工の砂浜が陥没し、生き埋めになった金月美帆ちゃん（当時５歳）が死亡したものです。
砂浜を管理していた国と市の責任者４人が業務上過失致死の罪に問われ一審では無罪判決が出ましたが、控訴審で破棄され裁判がやり直されていました。
４人のうち審理が遅れていた国交省の元課長（６８）に対して神戸地裁は、「事故を予見し防ぐことができたのに、対策を怠った」として禁固１年、執行猶予３年の判決を言い渡しました。
他の３人にも今年３月に同じく有罪判決が言い渡されていますが、いずれも控訴しています。

１２日朝、堺市中区の小学校で、４年生の男子児童が２階の窓から転落して死亡しました。
事故があったのは堺市中区にある市立東深井小学校で、授業が始まる前の午前８時すぎ、４年生の藤原祐人くん（１０）が２階の廊下の窓から転落し、死亡しました。
藤原くんは靴箱の上に乗って窓を開けたあと、降りる際にバランスを崩して窓の外に落ちたということです。
「胸がつぶれる思いです。靴箱がずっと廊下に置いてあったのは、そのままで良かったのかと思っています」（東深井小学校・井野久美子校長）学校はこれまで、高いところにある窓を開けないよう、児童に指導していたということです。

植村直己冒険賞を受賞した登山家の栗秋正寿さんの活躍を紹介する展覧会が兵庫県豊岡市で開かれています。
栗秋さんは１９９８年、２６歳のときに、北アメリカ最高峰・マッキンリー山の冬季単独登頂に成功して世界最年少記録をうちたてた、冬のアラスカ登山の第一人者です。今年「植村直己冒険賞」を受賞したのを記念して、兵庫県豊岡市の植村直己冒険館では、栗秋さんのアラスカでの活動をまとめた展覧会が開かれています。
「山の旅人」と自称する栗秋さんは登山をしながらカメラに風景を収めるほか、登山にちなんだ川柳も詠んでいます。また、会場には下山後、アラスカを徒歩で１４００キロ縦断した際の写真や、トナカイの角なども展示されています。
「栗秋正寿特別展アラスカ垂直と水平の旅」は、１０月３１日まで開かれています。

先月、紀伊半島を襲った豪雨で発生した土砂災害について、崩れた土砂の量が１億立方メートルを超え、戦後最大だったことが分かりました。
紀伊半島では先月台風１２号にともなう豪雨により、５ヵ所で土砂崩れダムが発生するなど、大規模な土砂災害が相次ぎました。
これを受け国土交通省が航空写真などをもとに分析したところ、土砂災害は奈良・和歌山・三重の３県で３０７７箇所発生していたことが分かりました。
また、崩れた土砂の量は京セラドームおよそ８０杯分にあたる、１億立方メートルを超えていたことも明らかになりました。
これは豪雨による土砂災害としては、戦後最大の量ということです。
国土交通省では、不安定な状態の土砂がまだ大量に残っているため、引き続き十分な警戒が必要と呼びかけています。