東京電力は12日、福島第1原発1~3号機で行われている原子炉冷却のための注水作業について、巨大地震で作業が止まったと想定した訓練を実施した。
訓練は福島県沖でマグニチュード(M)8.0の地震が発生し、注水装置が損壊するなどして注水が停止したと想定した。吉田昌郎所長や作業員ら約40人が参加。ポンプ車2台のホースをつなげ、海水を吸い上げる作業を実際に行い、注水再開までの作業手順や時間などを確認した。
東電は「注水停止後、目標としていた3時間以内の注水復旧が可能と確認できた。今後はさまざまなパターンで訓練したい」としている。13日は第2原発でも同様の訓練を行う予定。【神保圭作】
毎日新聞 2011年10月12日 20時04分(最終更新 10月12日 20時09分)