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最終更新:2011年10月13日(木) 7時41分

世田谷区の住宅街で高い放射線量

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 東京の世田谷区は区内の住宅街の歩道で、1時間あたり最大で2.7マイクロシーベルトを超える高い放射線量が測定されたと発表しました。

 世田谷区によりますと、住民から「高い放射線量の場所がある」との情報提供を受けて、今月6日に測定をしたところ、世田谷区弦巻の住宅街の歩道で、最大で1時間あたり2.707マイクロシーベルトという高い放射線量が測定されました。歩道脇の樹木の周辺で高い値が測定されましたが、数メートル離れた場所では数値は大幅に下がるということです。

 原発事故後、都内のこれまでの空間放射線量の最高値は、3月15日に新宿区のモニタリングポストで測定された毎時0.496マイクロシーベルトで、これ以降、東京都などが地表面などで測定した結果では、最大でも毎時0.21マイクロシーベルトでした。

 「(高い線量は)面的な広がりではなく、本当に局所的なので、きちんと対応すれば原因は取り除けると思う。なるべく早い段階で解決したい」(世田谷区環境総合対策室 齊藤洋子 室長)

 世田谷区はすでに歩道の洗浄作業を行いましたが、数値に大きな変化はなかったということで、この場所に近寄らないよう住民に呼びかけるとともに、専門家と協議した上で本格的な除染作業を行いたいとしています。(13日00:15)

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