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事件
「ほっとした」「価格が心配」福島の米、全域で出荷へ
ただ、風評被害への懸念は拭えない。花火大会で福島県産の花火を打ち上げることに住民から苦情が出たり、架橋工事に福島県で製造された橋桁を使うことに地元住民が反発、工事が中断されたりする例が相次いでいる。
福島県産のコメや果物を店舗やインターネットで販売する福島市の男性(56)は「国が出荷を認めたということになるが、主食のコメの安全性は野菜や果物よりも気にする人が多い。(値段は)安くせざるを得ないのでは」と懸念する。
二本松市で米穀店を経営する男性(74)も、小さな子供のいる消費者が放射性物質が検出されていないコメを求めることから、県内産の新米は今のところ入荷しない予定だ。
「今後は少しは変わるかもしれないが、『危ない』という風評の影響の方が大きい。何の罪もない生産者のためにも売ってあげたいが…。消費者と生産者の板挟みでつらい」とため息をついた。
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