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ホームで転落 防ぐ仕組み開発

10月13日 7時39分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

駅のホームからの転落事故を防ぐ、ホームドアの普及が求められているなか、電車の到着に合わせて踏切のようにバーが上下に開く、簡単な仕組みのホームドアの開発が進んでいます。国土交通省は、多額の費用がかかるホームドアの課題を解決する研究として補助金を出して支援しています。

この新しいタイプのホームドアは、電車の到着に合わせて踏切のようにバーが上下に開く仕組みで、自動改札機を作っている大手の電子機器メーカーが開発を進めています。扉が左右に開くこれまでのホームドアより仕組みが簡単なうえ、重さも3分の1ほどと軽いため、駅のホームを大規模に改良する必要もなくコストが抑えられるということです。また、ホームからの転落を防ぐバーは、どの部分でも開放出来るため、扉の位置が違うさまざまなタイプの車両にも対応できるのが特徴です。万が一、駆け込み乗車をする人がいても、人を感知するセンサーで自動的に止まるということです。開発したメーカーの北浦聖部長は「バーが上下に動くことから、乗客の心理面で負担にならないか実験を重ねるなどして一刻も早く実用化させ、ホームの安全に貢献したい」と話しています。国土交通省は、多額の費用がかかるホームドアの課題を解決する研究としておよそ500万円の補助金を出して支援しています。乗客がホームから転落して電車にはねられた事故は、ホームでの接触事故も含め、昨年度、全国で過去最悪の224件起きましたが、ことしは8月末の時点で、これを上回るペースで事故が起きていて、今月3日にも東京・昭島市のJR拝島駅で目の不自由な女性が死亡しています。