福岡市は12日、同市東区の人工島(アイランドシティ)で総合物流施設の建設を計画する特定目的会社(SPC)「博多アイランドシティプロパティー」(東京)が、2011年3月末だった操業開始時期を13年3月末に延期していたことを明らかにした。同社は来年1月までに規模縮小など事業計画を見直し、施設の建設に着手するという。
同社は、倉庫業のイヌイ倉庫(東京)と米不動産投資顧問会社が共同で設立。市によると08年3月、人工島の土地約4・4ヘクタールを約56億円で購入し、3年以内に操業を始める契約を市と締結。自動車などの製造輸入部品の仕分けなどを想定し、6階建ての施設(延べ床面積15万平方メートル)の建設を予定していた。
しかし、同社は10年3月、世界的な金融・経済環境の悪化で貨物の取扱量が減少したことなどを理由に、操業延期を市に申請。市は変更を認めた。
=2011/10/13付 西日本新聞朝刊=