フィリピン人のニューハーフと偽装結婚したとして福岡県警博多署は12日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、指定暴力団道仁会系組長川口勇容疑者(60)を逮捕した。同署によると、川口容疑者は「女性と思っていた。偽装ではない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑はフィリピン人のニューハーフの男(40)と共謀し2009年2月26日、男を妻とするうその婚姻届を福岡市博多区役所に提出し、戸籍原本にうその記録をさせた疑い。
博多署によると、川口容疑者は数年前、福岡市・中洲のニューハーフパブで働いていたこの男と知り合った。婚姻届を出す際には、男が女性と偽ったパスポートを使用。男は“結婚”後の昨年3月、フィリピンへ出国したという。
別の偽装結婚事件の捜査で容疑が発覚したという。
=2011/10/13付 西日本新聞朝刊=