九州大環境利用推進センターの准教授の男性(47)が11日朝、福岡市中央区鳥飼1丁目の自宅マンション駐車場で亡くなっていたことを受け、九州大は「コメントは控えるが、今後、警察の捜査に協力し、ヒ素紛失問題の調査は続ける」と話した。
准教授が所属するセンターは6日未明、成人約100人分の致死量にあたるヒ素化合物入りの瓶が紛失したと発表し、7日夜に瓶が見つかったことを明らかにした。福岡中央署は、准教授がマンション7階の廊下にあった脚立から飛び降り自殺したとみている。捜査関係者によると、自宅のパソコン内には「(ヒ素の問題で九大などに)迷惑をかけて申し訳ない」という趣旨の遺書が残されていたという。
=2011/10/12付 西日本新聞朝刊=