プロット。
何をもって人間か?
アインシュタインの「我々人間は潜在能力の10%しか引き出せていない」。
この言葉の通りこの物語に出てくる人間の殆どの脳の機能は眠っている。
しかし突如としてその潜在能力(通称サーパシード)を自分の思うがままに引き出し使いこなす力に目覚めた人間が誕生した。
人は次の段階へ進んだ者達。通称following stage Persons
。略称FSPと呼んだ、このFSと言う人間の誕生により世界の構造は大きく変わる事となる。
政治、経済、戦争。今まで人間達が競い合い、争ってきた多くの事を、各国が所有するFSが様々な方法で競い合い、殺し合い、その戦いに勝利した国が主導権を握る。
無駄な血を流さず、倫理的に平和的に解決するシステムをFPSWと人は呼んだ。
一般人はこのFSPWシステムの事を一切知らず、今までと変わらない日常が続いているものと各国が隠蔽している為、FSPの存在を知る物はごく僅か。
国内間でのFSPWも日常的に行われており現在日本では1~7番隊までが存在している。国内FSPWは裏社会の賭博としても使われており戦いに勝利した部隊に配当金の
一部が支給され部隊の強化に繋がるシステム。
一度FSPとして覚醒した人間は、なんらかの事件、事故に巻き込まれ、実質死んだ人間として扱われこの世から全ての履歴を抹消される。
FSPはもはや社会を円滑に動かすただの道具になっていた。
設定、登場人物。
セービングスーツ
FPSに与えられる自己の潜在能力が肉体の限界を超えない為に力をコントロールする為の軍服。
部隊で統一されている物や個々のサーパシードに合わせたデザインなど見た目は様々。
防護服の役割も担っており、ミサイルの一発や二発直撃した所ではびくともしない。
しかしスーツにはセービング限度が有り一定量のダメージを蓄積するとこの効果は無効となる。
リミッターブレイク
FSPのサーパシードを肉体の耐えうる限界まで上昇させるセービングスーツの機能。
一度リミッターブレイクを発動させるとセービング限度を大量に消耗ししまう為FPSW戦闘の際に使用する事は稀。
リミッターブレイク中にセービング限度を超えると体に多大な付加が掛かってしまい最悪の場合再起不能になってしまう諸刃の剣でも有る。
箕寶 涼(ミタカラ リョウ)
年齢20歳 この物語の主人公。
わざと人に絡まれ損害賠償、示談などを持ちかけ、賠償金をふんだくる自称「たかられ屋」を営む青年。
ニートと言われるとキレる。
リスクとリターンを常に天秤に掛け他人との関係は全て利害関係の一致で判断する典型的自己愛性タイプの人間である。
世の中を鼻に掛けて笑っている所もありその為かルサンチマン思考が若干強い。
ひょんな事から真帆と出会いこの世界の本当の現実を知る事となり、涼自身もFSPとなる事となる。
そしてFSPWに彼自身も巻き込まれていくのだった。
真帆からは乞食ペラ男と呼ばれている。(彼の性格が真帆曰く薄っぺらく、FSPになる以前のたかられ屋を皮肉っての事)
FSPになる前は外の世界で好き放題やっていた彼だったがFPSになり部隊に所属してからは
真帆や戒から特訓と言う名のトラウマレベルの嫌がらせを受け、すっかりいじられキャラが定着してしまった。
因みに真帆のの容姿は彼のどストライクであり、正確は逆の意味でどストライクな為日々煩悩と葛藤中。
サーパシードは動体視力強化型。ブレ=イン特注のメリケンを両手に装備し、持ち前の動体視力を生かし相手との零距離でのインファイト形。
リミッターブレイク 自身の動体視力に関連する全ての器官を強化、相手の筋肉の動き、一瞬の動作等から次の動きを読み取り急所に強烈なカウンターを叩き込む
ストライクパーディクション
桐原 真帆(キリハラ マホ)
年齢17歳 メインヒロイン。
FSP日本支部直下の対FS徴兵6番隊副隊長。他人に対するディベートが多く口が悪いかなりのドS少女。
艶やかな長い黒髪に私服、戦闘服も何故かセーラー服。本人曰く一応理由は有る模様。セーラー服はブレ=インの特注でセービング機能が付いている。
戦闘時は自ら前線に立ち、尚且つ部隊の指揮も取る。格闘ゲーム好きで腕前もかなりのもの。
ただし対人戦で負けると台を破壊するゲーセンにとって恐怖の大王。
基本的にリミッターブレイクには名前など存在しないのだが真帆が勝手に付けている。その為か格ゲーの必殺技の様な名前になってしまっている。
加えてセンスが無く彼女自身が厨2病全快な為なんともいたたまれない。
涼とは犬猿の仲であり、口喧嘩が耐えない。(大抵の場合肉体言語で真帆が勝つ)
部隊員に変なあだ名を付けるのが趣味。
サーパシードは瞬発力強化型。戦闘スタイルは二刀の小太刀を手に一瞬にして相手の急所を付くヒットアンドアウェイ形。
リミッターブレイク セービングスーツの一部をパージ(夏服になる)し瞬発力を極限まで強化し超高速での戦闘を可能にする 影羽瞬絶(ゼツウシュンゼツ)
ブレ=イン
年齢不詳 FSP日本支部の局長を務めている謎の少女。経歴、本名、実年齢全てが謎。
一日二時間しか睡眠を取らないらしく、日々研究、FSP専用兵器等の開発をしており基本的に研究室に閉じこもりっぱなし。
基本的に食事は甘い物しか取らず、言動が見た目に反して老人口調な為、真帆から影でロリババと呼ばれている。
FSの能力制御が不完全な涼にセーブアーマーを与え真帆の部隊に配属。
今後FSとして覚醒する可能性がある者を24時間体制で監視しており、涼に真帆を接触させたのも、涼がFSPとして覚醒するきっかけを仕組んだのも全て彼女。
サーパシード不明。
吉良坂 戒 (キラサカ カイ)
年齢23歳 真帆の上官。FSP徴兵6番隊隊長、武士道精神を尊重する堅物な性格。
FSP能力のセービングが非常に優秀でブレ=インの対FSP戦闘兵器を一切使用せず自身の拳のみで戦う武等派を超えたもはや脳筋。加えて戦闘狂。
鍛え上げられた肉体にはいくつもの古傷が残っている。
戒の性格故融通が利きづらく、戦闘となると独断専行、作戦無視は日常茶飯事な為、実質部隊の指揮は真帆が取る形になってしまっている。
極度のロリコンであり12歳以上は女性として認めないらしい。ブレ=インにぞっこん。
幾度と無く彼女の入浴を覗こうとしたり夜這いをしようとしたりして返り討ちにあっている。因みに体の古傷は全てその時の物らしい。
本人曰くこれは愛の証であり男の勲章だそうだ。
真帆からは偽赤軍曹ロリペドと呼ばれている。
サーパシードは肉体強化形。戦闘スタイルは頑丈な自身の肉体を盾とした近接戦闘。
リミッターブレイク 自身の体全身の筋肉を爆発的に強化し圧倒的な破壊力で敵を殲滅する マーダーエクスプロージョン
花苑 佐久耶 (ハナゾノ サクヤ)
年齢15歳 どこからどうみても女の子にしか見えない、いわゆる[オトコの娘]
引っ込み事案で中々本音を言えず、嫌な事も中々断れないため真帆には良く女装をさせられ、お人形にされている。
そんな彼だが自由奔放に思ったまま自分の意思を行動に移せる真帆に人知れず憧れ想いを寄せている。
が、当の本人は全く男としては見ていない。
いつか真帆に認めてもらえる立派な[漢]になる為に日々精進している。
因みに入隊当初彼と初対面した涼も彼を女の子だと思い込み、何気なく発した言葉が彼の心に響き慕われる事に。
年下の可愛い女の子(ではないが)に好意を持たれていると感じた涼はウハウハだったが真帆の仕組んだある悪戯により佐久耶が男だと知る事となる。
同時にかなりのトラウマを植えつけられる事にもなる。しかし事が起きてからも二人の関係は良好。
サーパシードは脚力強化形。戦闘スタイルはありとあらゆる格闘技の足技を取り入れた[花苑神脚](真帆が勝手に付けた名前)
リミッターブレイク 自身の両足を限界まで強化し1秒当たり役100発の蹴りを相手に叩き込む ワンシークミリオンショット