SakuraFinancialNews

Updated: Oct 10 22:26    

HOME > (794) > 「ネイビー通信」の田代裕治氏、Sui...

PJ: 林田 力

「ネイビー通信」の田代裕治氏、Suica窃盗を陰謀と主張
2011年10月11日 08:36 JST


「ネイビー通信」の田代裕治記者(撮影:林田力、10月8日) 

【PJニュース 2011年10月11日】福島第一原子力発電所事故の記者会見で東京電力らを激しく追及する名物記者として話題になりながらも、ICカード「Suica」1枚の窃盗罪で逮捕された「ネイビー通信」の田代裕治記者。東京簡易裁判所で懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡され、釈放された田代氏に話を聞いた。

田代氏は逮捕当時に自分の物ではないSuicaを持っていた事実を認めつつも、意識がなかったと主張した。逮捕前日の夜に銀座界隈で3軒の「はしご酒」をし、ビルの脇に寝込んでしまったところ、所持金を盗まれてしまったという。起きた後は幻覚を感じた。刀で自分を切ってしまうような、車に轢(ひ)かれてしまうような感覚になった。酔っ払った時の感覚とは異なる。

田代氏は「所持金を盗んだ犯人によって、何らかの方法で幻覚を引き起こす薬物などを注入されたのではないか」との推理を披露した。そして、その犯人にも思い当たるところが
あるという。逮捕の数日前から白人の男性にマークされていると感じていたためである。

なぜ白人かという点が問題になるが、田代氏は4月23日にネイビー通信で公開した福島第一原発1号機の設計図が背景にあると推測する。この画像には「東京電力株式会社」のクレジットがあり、米国の物理学系のウェブサイトで広まっていた。東京電力が設計図の公開を拒否する中での画像掲載はネイビー通信のスクープになった。

もし原子炉に何らかの欠陥が存在した場合、設計図の公開は欠陥の手がかりを与える可能性になる。原発事故の隠蔽は日本だけではなく、原発メーカーや原子炉輸出国にも利害関係がある問題になる。そのために自分が狙われたと田代氏は語る。そして「これは自分だけではなく、今後は福島の人々などが被曝の被害を主張することを抑圧する動きが出てくるのではないか」と懸念する。

ただし、これは9月1日の公判での田代氏の陳述とは相違点がある。公判では「東京電力の記者会見への連日の出席で心身ともに疲弊し、意識がもうろうとしていた」と説明し、幻覚については言及していない。また、トラックの助手席の定期入れを取ったと起訴事実を認めている。

この点について田代氏は一審の主張が万全ではなかったことを認め、控訴審で主張を再構築すると説明した。Suica窃盗という逮捕容疑では異例の70日に及ぶ長期拘留というイレギュラーさを強調した。【了】

■関連情報
PJニュースは一般市民からパブリック・ジャーナリスト(PJ:市民記者)を募り、市民主体型のジャーナリズムを目指すパブリック・メディアです。身近な話題から政治論議までニュースやオピニオンを幅広く提供しています。

PJ募集中!みなさんもPJに登録して身の丈にあったニュースや多くの人に伝えたいオピニオンをパブリックに伝えてみませんか。


【PR】有名レストラン50%引き?クーポン情報をまとめて掲載!「グルーポンなう!」



関連記事:
タグ:
pagetop

PJ 記者