ニューヨークに端を発し米国の他の主要都市に広がった高失業や経済格差に対する抗議行動「ウォール街占拠」運動は、11日も活発に活動が展開された。ボストンでは逮捕者50人を出し、ニューヨーク・マンハッタン地区では同市の最富裕層の邸宅に向かって行進する「億万長者への行進」が計画された。
「ボストン占拠」運動のデモ参加者は、市内の公園で1週間以上にわたってテント生活をしていたが、近くの遊歩道からの立ち退き警告を無視し、逮捕された。
警察当局によれば、逮捕は午後1時半ごろに始まり、大半が住居侵入罪で逮捕された。市の環境整備団体は最近、15万ドルを投じて遊歩道沿いに低木を植えたばかりで、デモ参加者による被害が憂慮されたという。
10日には数百人の大学生がボストン中心部をデモ行進し、「企業ではなく教育に資金を」などと書かれたプラカードを持ってボストン・コモン公園に集まった。逮捕されて12日に裁判所に出頭することになっているクラーク大学の大学院生クーリー・ピーターセンスミスさん(29)は、逮捕によって抗議運動はかえって激化するだろうと述べ、「ボストン占拠運動はだれの脅威でもない。市警察当局がこれを暴力で阻止するのは恥ずべきことだ」と語った。
11日午後のニューヨーク市の行進では、数百人の参加者がマンハッタン中心部を行進した。デモ参加者はニューヨーク市の最富裕者の住宅に向けて行進しようとした。参加者たちは、ニューヨークの2%の「富裕税」が12月に失効するため、l富裕層が支払う税金があまりに少なくなると不満を述べた。
デモ参加者は、大手企業トップ、とりわけニューズ・コープのルパート・マードック最高経営責任者(CEO)、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEO、石油王デービッド・コッチ氏などの邸宅を訪れる計画だと述べた。許可証は持っていないが、歩道を邪魔しないように2人ずつの隊列を組んで進むという。
一方、首都ワシントンでは米上院の建物の内部で行動を起こしたとして6人のデモ参加者が逮捕された。