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アスース、1,000ドルを切るUltrabook「ZENBOOk」を発表

タブレットやアップルの「MacBook Air」に対抗
(2011年10月12日)

 台湾ASUSは10月11日、同社初のUltrabook「ASUS ZENBOOk」を発表した。1,000ドルを切るつや消しスチール筐体のこの薄型ノートPCは、米国AppleのノートPC「MacBook Air」や、市場が急成長しているタブレット・デバイスへの対抗製品だ。

 「ZENBOOkは、強さと美しさの完璧なバランスを実現している」。ASUSの会長を務めるジョニー・シー(Jonney Shih)氏は、ニューヨークで行われた発表イベントでそう語り、このことを踏まえて、この新Ultrabookに仏教の一派である禅にちなんだ名前を冠したと説明した。

 999ドルからの価格で販売されるZENBOOkは、MacBook Airに一見似ている。11.6インチ・ディスプレイを搭載する「UX21」モデル2機種と、13.3インチ・ディスプレイ搭載の「UX31」モデル3機種が用意されており、いずれもつや消しスチール筐体で、UX21では幅が29.7cm、重さが1.09kgとなっている。両モデルとも、最も薄い部分の厚さは3mmしかない。

 インスタントオン機能により、スタンバイ・モードから2秒以内で復帰でき、1回の充電による最大スタンバイ時間はUX21が7日間、UX31が10日間とされる。UX21は128GB、UX31は256GBのハイブリッドSSDを搭載する。

 一連の高性能コンポーネントが採用されており、例えば、SSDは6.6GB/秒でデータの取り込みや読み込みを行える。またZENBOOkは、最大データ転送速度がUSB 2.0の10倍の4.8GbpsであるUSB 3.0に対応している。シー氏は、グラフィックス機能も競合製品より34%優れていると述べたが、その競合製品の名前は明らかにしなかった。プロセッサは米国Intelの第2世代Coreを搭載、メモリは4GBで、OSはWindows 7 Home Premium(64ビット)となっている。

 ZENBOOkは北米で10月12日から注文受け付けが開始される。

 ASUSのZENBOOk発表の前日には、台湾Acerが同社初のUltrabook「S3」(899ドルから)を発表している。日本の東芝と中国LenovoもUltrabookを出荷しているが、両社の製品の価格は1,000ドルを超えている。

 Ultrabookは、Intelが提唱している超薄型ノートPCの新カテゴリーで、タブレット・デバイスやAppleのMacBook Airに対抗する狙いがある。Intelは、Ultrabookは、「Sandy Bridge」や次世代の「Ivy Bridge」などのIntel Coreプロセッサを搭載すると定義している。

 シー氏はプレゼンテーションの冒頭で、10月5日に死去したAppleの前CEO、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏に敬意を表し、次のように述べた。「スティーブ・ジョブズ氏の逝去に哀悼の意を表明する。われわれはいつも同氏に大きな尊敬の念を抱いてきた。彼の夢は生き続けるだろう」

(Joab Jackson/IDG News Serviceニューヨーク支局)

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