東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水に含まれる放射性物質の調査で、2号機と3号機の取水口付近の濃度は、ともに10日までの3日間同じ水準で横ばいの傾向が続いています。
福島第一原発周辺では、4月と5月に高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで東京電力が海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。このうち、10日、2号機の取水口付近では海水1cc当たり▽セシウム134が国の基準の7.5倍の0.45ベクレル、▽セシウム137が5.8倍の0.52ベクレル、3号機の取水口付近では、▽セシウム134が国の基準の20倍の1.2ベクレル、▽セシウム137が16倍の1.4ベクレル検出されました。2号機と3号機の取水口付近とも、海水の濃度は10日までの3日間同じ水準で、横ばいの傾向が続いています。また、沿岸と沖合の12か所で行われた海水の調査では、放射性物質は検出されませんでした。