尖閣警備の最新巡視船が就役
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尖閣警備の最新巡視船が就役

10月11日 18時11分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

海上保安庁が尖閣諸島周辺の領海警備を強化するために配備した最新型の巡視船の就役式が、沖縄の石垣港で行われました。

この巡視船は、尖閣諸島に最も近く、警備の拠点とされる沖縄の石垣海上保安部に配備された「いしがき」です。就役式では、第11管区海上保安本部の眞嶋洋本部長が「尖閣諸島周辺の海域は、中国や台湾の漁船や海洋調査船、漁業監視船などの活動が活発化し、緊迫した状態が続いている。地域の安全安心を確保するため、巡視船を縦横無尽に操って期待に応えてほしい」とあいさつしました。「いしがき」は、全長89メートル、総トン数1300トンの最新型の大型巡視船で、ヘリコプターが発着できる甲板や、射撃精度を向上させた30ミリ機関砲、機動力に優れたゴムボートなどが搭載されています。尖閣諸島周辺の海域を巡っては、中国漁船の衝突事件のあと、中国の漁業監視船がたびたび現れるようになり、ことし8月には領海内に侵入する事案も起きています。石垣海上保安部には、現在2隻の大型巡視船が配備されていますが、海上保安庁は3隻態勢にすることで監視や警備をさらに強化したい考えです。石垣海上保安部の葛西正記部長は「増強された勢力を有効に活用して、尖閣諸島周辺海域への対応を最大限行いたい」と話していました。