震災倒産が370社超える
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震災倒産が370社超える

10月12日 6時4分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ことし3月の東日本大震災で倒産した全国の企業の数は判明している分だけで370社を超えていることが民間の信用調査会社のまとめで分かりました。

民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、震災の影響で自己破産するなどして倒産した企業の数は、今月10日までに判明している分だけで373社となり、負債総額は6250億円余りに上っています。阪神・淡路大震災のときには、地震から3年の間で倒産した企業の数は394社でしたが、今回の震災ではわずか半年で倒産件数がほぼ同じ程度まで確認されたことになります。業種別では、▽建設業が63社、▽旅館・ホテルなどが32社、▽衣料品が23社などとなっており、特に震災後の自粛ムードや節約志向が強まったことで、被災地とは遠く離れた場所でも小売り業やサービス業が倒産するケースが目立っています。これについて帝国データバンクは、「被災地では、津波の壊滅的な被害を受けて連絡がとれない企業も多く、事実上、営業ができない状態に陥っている企業の数は、少なくとも2500社近くに上ると見られ、震災による倒産はさらに増えるだろう」と分析しています。