■海洋放射能汚染は事故前の58倍と判明
2011年10月5日、文部科学省は「
宮城県・福島県・茨城県沖における海域モニタリング結果」とする資料を発表した。
海域モニタリング結果(平成23年8月23日~27日採水)
以前の海洋調査では未検出となっていた放射性物質まで検知できるように高感度分析を実施。その結果、2009年に実施した調査に比較して
福島県沖では58倍ものセシウム137が検出された。
■福島、宮城、茨城で大きく上昇
文部科学省では8月23日~27日まで、
宮城、福島、茨城、千葉県沖の11か所の海域において調査を実施した。
その結果が上記の表である。詳細は外部リンクからも確認が可能となっている。
2009年に文部科学省が実施したデーターと今回のデーターを比較すると福島第一原発事故によって、放射能汚染が進んでいる実態が分かる。
最も汚染濃度が上昇したのが
58倍となった福島県沖である。今回の調査では、同海域の汚染度は海水1キログラム当たり0.11ベクレルとなっている。
続いて、
茨城県沖の50倍で、同0.10ベクレル、
宮城県沖の33倍で、同0.076ベクレルとなる。
千葉県沖に関しては、値に大きな変化がみられなかった。
海域モニタリング結果(平成23年8月23日~27日採水)