文部科学省が体育の日に合わせて公表した「体力・運動能力調査」では、20~64歳の成年について、学校時代の運動部での活動経験と体力・運動能力との関連も分析した。中学・高校で運動部での活動を経験した人は、経験しなかった人に比べて最大で20歳ほど若い人と同じ程度の体力があることが分かった。
体力テストの合計点(60点満点)の平均値は、男子は40~44歳の中学・高校の運動部経験者(35・85)が、25~29歳の未経験者(35・43)を上回った。また、女子も45~49歳の中学・高校の運動部経験者(36・17)が20~24歳の未経験者(34・67)より高かった。
文科省は「継続的な学校時代の運動部での経験が、その後の運動・スポーツ習慣につながり、生涯にわたって高い水準の体力を維持するためには重要だ」と分析している。【木村健二】
毎日新聞 2011年10月10日 東京朝刊