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福島第1原発:母子だけで避難家族にNPOが交通費助成へ

 NPO法人ファザーリング・ジャパン(東京都文京区)は11日、原発事故に伴う放射線の影響を避けるため、母子だけで被災地外に避難している「震災分離家族」に対し、家族再会の交通費などを助成すると発表した。100家族を目標に、来春にも一定金額を支給するという。

 助成は同NPOの「パパエイド基金」に寄せられた義援金などを活用する。来年3月ごろから申し込みを受け付ける予定。自治体や民間団体、企業にも、支援策を求めていく。

 同NPOによると、妻子と離れて暮らす会員らは、家族関係や子どもとの関係づくりに不安を訴えている。別居がいつまで続くか見通しが立たず、離婚した例もあるという。安藤哲也代表理事は「分離家族が増えてきたと思うが、国は実態を把握せず、復興プログラムからも欠落している。助成が目を向けるきっかけになってほしい」と期待する。

 今後は全国で、単身生活の父親向けにイベントを開き、ネットワークづくりや悩みの相談に応じていくという。【田村佳子】

毎日新聞 2011年10月11日 19時19分(最終更新 10月12日 1時38分)

 

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