FTの「When the networks bubble over」(要会員登録)と題した記事を読みました。
象徴的なのが、「Color」というスマートフォンアプリを開発した会社の資金調達額。ColorはiPhoneやAndroid端末に対応する無料のアプリケーションで、付近の人たち同士が写真や動画、テキストなどをリアルタイムで一斉に複数の端末に取り込んだり共有したりできるものらしいのですが、まだ今年3月末に立ち上げられたばかりのサービスです。
にもかかわらず、同社はすぐに有力ベンチャーキャピタルなどから総額4100万ドルもの出資を受けることに成功しています。同紙によれば、SNSをめぐる状況について投資家バフェットはこう述べたそうです。
“Most of them will be over-priced ... Some will be huge winners, which will make up for the rest.”こうした会社(SNS)のほとんどは過大評価されている。成功を収めるのはほんの一部に過ぎない、という警告です。
実際に、SNS系サービスは華々しく登場したかと思えば、いつの間にか寂れ、見聞きすることがなくなったものが多いことに気づきます。
後発SNSに先駆けて開設されたSNSの草分け的存在といえるFriendster(フレンドスター)は、いつの間にかマレーシアの会社に売却され、いまでは主に東南アジアで利用されるだけの存在になりました。
2005年に創業したSNSサービスBebo(ベボ)は、AOLによって2008年3月に8億5000万ドルで買収されましたが、わずか2年で1000万ドル未満で売却されました。
爆発的なムーブメントを起こし、日本でも盛んに紹介されたMySpace(マイスペース)は、2005年に5億8000万ドルでニューズ・コーポレーションによって買収され、2008年にページビューがピークに達しましたが、その後ブームが去り、ニューズ社は10分の1の価格で売却先を探しているといいます。なお、 MySpaceは後発のFacebookに抜かれるまでは英語圏では最も巨大で人気のあるSNS型サイトでした。
この数年の間で多くの企業が現れ消えていきましたが、現在トップを走っているのはFacebookとTwitterです。Facebookの企業価値は500億ドルとも850億ドルともいわれますが、昨年は19億ドルの売上があり、今年は40億ドルに達するといわれる収益の伸びを鑑みれば、数十億ドルの価値はあるかもしれないと同紙には書いてありました。暗に500億ドルは高すぎるのではないかと指摘しているわけです。一方で、Twitterは魅力的なサービスではありますが、売上は米国で4500万ドルに過ぎずマネタイズで苦戦しています。ローンチしたばかりのColorにしても、写真共有サービスがすでに乱立している市場で成功できるかは未知数ですし、どのようにマネタイズしていくかがこれから問われます。
ポテンシャルは高いと言われるSNSサービスですが、GoogleやAmazonなどとは異なり、強固なビジネスモデルを築いた会社はありません。ただ、評価ばかりが高まり続けています。
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http://www.nikkei.com/money/column/teiryu.aspx?g=DGXNMSDB20003_20052011000000&df=1
これみてみ。