11日午前10時半ごろ、東京都福生市のJR青梅線福生駅で、隣接する駐車場から軽乗用車が車止め用の鉄製の柵(高さ約50センチ)を押し倒し、さらに3メートル先の金網のフェンス(高さ約1.3メートル)を突き破って線路内に侵入、停止した。JR東日本八王子支社によると、駅ホームにいた利用客が緊急停止装置を押したために電車との衝突は免れ、車を運転していた昭島市の女性(68)にもけがはないという。警視庁福生署は事故原因を調べている。
同署によると、女性は知人とともに近くのスーパーに買い物に来て、駐車場の入り口で知人を降ろした際に、いったんエンジンを切ったという。女性は「再度エンジンをかけたら、車が勝手に走り出した」と話しているという。
車はレッカー車で約1時間後に撤去されたが、この事故の影響で、青梅線は青梅-拝島間で上下線とも約1時間半にわたって運転を見合わせた。【町田結子】
毎日新聞 2011年10月11日 11時59分(最終更新 10月11日 14時14分)