2ちゃんねる荒らし列伝 File4
悲劇のプロレスマニア「かぎっこ」活動場所 美術系学校板 活動時期 2001年

2001年当時、武蔵野美術大学の私設ポータルサイトとして運営されていた「MauCities」、
JBBS(現在のしたらば)に開設されていた同大学生の雑談所「むさBちゃんねる」、
そして2ちゃんねるの武蔵野美術大学関連スレなどでおよそ半年間に渡って活動。

私生活で愛用していたニックネーム「かぎっこ」(首から下げていた南京錠に由来する)を名乗り
当初はごく普通に掲示板に参加していたが、煽り耐性が弱く、荒らしを構っていたことで
結果的に自らも荒らしと化してしまう。同時期に高性能検索エンジンgoogleがメジャーになり、
プロレス同好会のホームページ上に顔写真付きでプロフィールを掲載していることが発覚。
基礎デザイン学科3年の学生であった。
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追い打ちをかけるようにMauCitiesの管理者がアクセスログを公開し、プロレス同好会の掲示板に
書き込んでいたかぎっこと、MauCitiesに書き込んでいたかぎっこのリモートホストが一致、
同一人物であることが確定となり、一人三役で自身の擁護を行っている様子が白日の下となった。
MauCitiesにて謝罪声明を出したが事態が沈静化することはなく、スネークが学校での言動を
逐一2ちゃんねるに書き込むなど中傷は加速していった。他の荒らしの恨みを買っていたため、
かぎっこの名を騙られ荒らし行為を繰り返される、自身の卑猥な書き込みをいつまでも蒸し返される、
関係のないスレッドや外部の掲示板に顔写真をスパムされるなど、荒らしなのか荒らしの被害者なのか
よく分からない状態が続き、末期には脅迫めいた書き込みまで行われ、噂によれば休学を余儀なくされたらしい。
芸術祭で行われたプロレス同好会の出し物は、彼の姿を見ることが出来る最後の舞台となった。

当時のことを語る人間も少なくなり、本人が姿を消した今もなおネット上には彼にまつわる記録が
多数残されている。昨今、P2Pのウイルス感染による個人情報流出問題が取り沙汰されているが、
個人情報保護の意識が低かったインターネットの黎明期には、このようなケースで自ら人生を
狂わせてしまう者が続出した。もしもネットがなかったならば、彼もまた平凡な一学生として
平和なキャンパスライフを送っていたかもしれない。

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