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【福井発】福井の連続放火 張り紙は偽装目的2011年10月10日
ブラジル人逮捕容疑認める 3件関与も示唆福井市内で昨秋、外国人所有の車などを狙った放火とみられる火災が四件発生し、現場に外国人を排斥するような張り紙が残されていた事件で、うち一件を実行したとして建造物等以外放火の疑いで逮捕されたブラジル国籍の福井市冬野町、派遣社員カンポス・ネット・テオフィロ・デ容疑者(53)が、警察の目を自身からそらすため、偽装目的で張り紙を現場に残したとみられることが捜査関係者への取材で分かった。カンポス容疑者は、残る三件についても関与をほのめかしているという。 捜査関係者によると、カンポス容疑者は放火を行う際に外国人を狙い、外国人排斥の張り紙を残すことで、同じ外国人である自分には疑いがかからないと考えたとみられる。外国人排斥が動機である可能性は低いという。ただ、一部の被害者とは面識があり、恨みなどが動機の可能性も残る。
外国人を狙った放火事件は昨年九月以降、福井市内の幹線道路沿いの直径一・五キロ圏内で四件、いずれも未明に発生。九月十日には福井市光陽三丁目のポルトガル人女性の乗用車と、同市学園二丁目のインド料理店の外にあったプランターとモニュメント、十月二十日にはイスラム教礼拝所前にあったマレーシア人男性のワゴン車、十一月十四日には同市日光二丁目のマンション駐車場のブラジル人男性のワゴン車が、それぞれ燃えた。 このうちポルトガル人女性の乗用車を除く三件の現場に、英語交じりの手書きで「外人GET OUT(出て行け)」と書かれた紙が張られていた。 カンポス容疑者は八日、ブラジル人男性のワゴン車に火をつけた建造物等以外放火の疑いで福井署と県警捜査一課、機動捜査隊、公安課の合同捜査本部に逮捕、九日送検された。捜査本部によると、容疑を認めている。 カンポス容疑者は日本で働くため十数年前に来日。被害者の一人は「カンポス容疑者とは二年ほど前に二回くらい会ったが、おとなしく真面目そうな印象だった」と話していた。 PR情報
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