新社長の評判

　ロッテの新社長に選手や関係者が戦々恐々だという。
　球団は１０月２１日付で瀬戸山球団社長を退任させ、ロッテ本社の中村家國顧問を新社長に就任させる。
　新社長はロッテのガム研究所を皮切りに、製造、経理、人事、工場長などを渡り歩き、現ポジションに就いたとか。
　球団運営に関しては素人といわれるが、物腰が低く口調も穏やかで、本社筋の間では「人柄がよく、部下の面倒見がいい」と評判だ。
　しかし、その一方で球団内部が気をもんでいるのが、「重光オーナー代行との関係」と「コストカットへの執念」だという。ロッテ関係者がこう言った。
「新社長は重光オーナー代行への忠誠心が人一倍強いといわれている。今後はオーナー代行サイドからの意見が強くなるはずで、現場の意向が無視されるかもしれない。すでにサブローを戻す趣旨の発言も出ているし、再びチームが混乱する可能性がある。それに新社長はコストカットに妥協しない人。これまで以上にさまざまな経費削減を求めるだろうし、旧体制に比べてやりにくくなる可能性もある。いまからみんなビビってますよ」

（日刊ゲンダイ2011年10月7日掲載）