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'11/10/11

震災犬猫救援、半年で900匹



 広島市安佐北区のNPO法人犬猫みなしご救援隊が、東日本大震災で被災したペットの保護活動に取り組んでいる。宮城、岩手、福島の3県で置き去りにされたり、避難に伴い飼うのが困難になったりした犬や猫を半年間で約900匹保護した。飼い主と引き合わせたケースも多い。

 中谷百里理事長たちメンバー3人が震災直後の3月14、15日にワゴン車で仙台市入り。押しつぶされた民家の周囲などから犬1匹、猫4匹を保護し活動をスタートさせた。

 犬や猫は当初、ペットホテルなどを間借りして収容。8月以降は栃木県那須塩原市の空き地約2600平方メートルを借り、犬舎などを備えた臨時保護施設を整備した。現在、全国から集まったボランティアと犬猫計220匹を世話している。

 健康状態の悪い犬や猫は、安佐北区可部町今井田のNPO法人の施設に連れ帰って治療も。首輪に付いた登録番号から飼い主を捜し出したり、仮設住宅に移った被災者にペットを返したりしてきた。これまで約300匹を飼い主と引き合わせたという。

 「一匹でも助けられる命を救い、ペットを置いてやむなく避難している被災者の不安解消にもつなげたい」と中谷理事長。犬猫みなしご救援隊=電話082(812)3745。

【写真説明】被災地から保護した犬の世話をする中谷理事長(中)とNPOメンバー(広島市安佐北区)




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