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KENSO「大人を子供にするのがレスラーの使命」

2011年10月07日
スポーツ

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【柴田惣一のズバリ直撃】ビチッと! 独特のマイクアピールで日本マット界のド真ん中に躍り出たKENSO(37)を直撃。日本、米国、メキシコのプロレス3大王国を席巻した男のプロレス哲学とは——。

——「ビチッと節」で突如、人気を集めている

KENSO:昨年、メキシコから帰国後、酒の席でやっていたものを、試しにマイクアピールでも使い出した。もともとは「情熱を持って」「ノリノリで」「ビチッと」の3本柱の一本だった。一度の会話で、25回から30回、発している。酒席では100回以上。同席した人に伝染するのが特徴。翌日から皆さんが「ビチッと」を口癖にしている。

——意味はあるのか?

KENSO:「気合を入れる」「ちゃんとやる」など。私としては使い分けている。皆さんも聞き分けてほしい。

——狂虎シンの「ハタリ、ハタマタ」と同じで、さまざまな意味を含んでいると

KENSO:私の造語であり、イントネーション、発するときの表情、前後の状況で、あらゆる感情を表現できる。ワタクシ、KENSO、雅に情熱を持って「ビチッと」だけで会話できる。

——長男が誕生した喜びも?

KENSO:ビチッと感激した。現在、育児青春を謳歌している。学生時代はラグビー青春、そしてプロレス青春。私は生涯一レスラー。年をとればとるほど、プロレスが楽しくなる。ミック・フォリー(マンカインド)のように、人生すべてがプロレス、レスラー以外の仕事はできない。アノあきらめぷり、開き直りに憧れる。私もプロレスしかできない。

——日本、米国、メキシコのプロレス3大王国でトップをとったが?

KENSO:3か国ともプロレスが文化として根付いている。ファンは童心に戻るために会場を訪れる。ストレスを発散し、大人を子供に戻してあげるのがレスラーの使命であることは同じ。このことを米WWEで体験し、メキシコで理解した。今、日本で体現しているつもりだ。

——やはり米WWEが世界一なのか

KENSO:今の時代に、適しているのはビンスの経営スタイルかもしれない。巨大組織でありながら、ビンスはすべてを把握している。誰よりも早く会場入りし、ファイト、ファンの反応、グッズなどよくチェックしている。

——ワンマン経営?

KENSO:エージェントも「俺は別の意見だけど、ビンスがこう言っているから、彼の考え通りやってくれ」と指示してくる。あらゆることにビンスイズムが貫かれている。メキシコAAAもドリアン・ペーニャの言わば独裁。我々、レスラーは商品。プロモーターに売ってもらうしかない。

——「絡みづらい」と評判だ

KENSO:一人ぼっちですよ。でも、好きですか? 嫌いですか? と聞かれたらワタクシ、決して嫌いじゃございません。これからもビチッと、絡みづらく行きますよ。

——ビチッと頑張ると

KENSO:日本のファンが一番、シビアで頭がいい。だからこそ、やりがいもある。(急に立ち上がって目をひん剥き、血管切れそうなほどに力んで)ワタクシ! KENSO! 情熱を持ってビチッー! と楽しませます。(脱力して)フ〜ッ。

<ケンソー>本名=鈴木健三。1974年7月25日、愛知県碧南市出身。明治大学ラグビー部で活躍。東海テレビを経て99年、新日本プロレス入り。2000年1・4東京ドーム大会の中西学戦でデビュー。同年プロレス大賞新人賞を獲得。WJに移籍後04年、米WWEに登場。浩子夫人をマネジャーとして話題を呼ぶ。ハッスルなど日本とメキシコで活動後、10年に全日本プロレスと契約した。

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