福岡市の博多湾で海水浴場のすぐ近くで、体長3メートルほどのクジラが見つかり、一目見ようという人たちでにぎわっています。
福岡市西区の長垂海水浴場の沖で9日、体長3メートルほどのクジラを近くの住民が見つけました。福岡市の水族館、「マリンワールド海の中道」によりますと、ヒレの大きさなどから「コマッコウ」という小型のクジラとみられるということです。クジラは10日の午前中は、砂浜から15メートルほどの海で時折、大きくジャンプしたり潮を噴き上げたりしていました。海水浴場には散歩をしていた人など50人余りが集まり、クジラを見つけて歓声を上げたり、写真を撮ったりしていました。近くに住む31歳の女性は、「2歳の子どもに見せようと思って来ました。無事に大きな海に戻ってほしいです」と話していました。「マリンワールド海の中道」の海洋動物課の岩田知彦課長は、「内海の博多湾でクジラが確認されたのは珍しい。何らかの原因で迷い込んだとみられ、弱っているかと思ったが、跳んだりしているので、このまま見守りたい」と話しています。