前回の続き、なんか二話で完結させてるから平成ライダー風な。
今回はライダーキックにこりました。
第04話【二人のアギト】
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「まさか………!」
銀色のアギト・アースフォームと戦った星一、ライダーキック同士がぶつかり合い同時に変身が解け変身していたものはなんとアミーゴに訪れてきたメイドの十六夜咲夜だったのだ。
「貴方もアギトだったとは………」
二人は目線を合わしたまま立ち上がる、星一に関しては星輝の手を借りている。
「それになんで同じ懐中時計を………」
「それは私の台詞、なぜ同じ懐中時計を貴方が………くっ……!」
咲夜は喋り切ると苦痛の表情を浮かべた、先ほどの戦いによる受けた傷だけではないだろう。
「大丈夫ですか!?」
「え、ええ……」
返事を返すのだがそうには見えないため。
「星輝ちゃん、俺じゃなく咲夜さんの方に」
「言うと思いました」
星輝は咲夜に肩を貸し立たせる、身長に差はあるが手を乗せるだけでも支えにはなる。
「ったくアギトって誰でもほいほいなれるのかよ?」
「エスパーで素質があれば、ですが高レベルのエスパーが誰でもなれることは」
滝はタバコを咥え火を点け煙を吐く。
エスパーとは特殊能力に目覚めた人間で人により能力が異なる、1〜7のレベルがありレベル7は日本に三人しかいない。
だが高レベルのエスパーがアギトになれるわけではない、星一は予知能力者だがそんなに高いレベルではない、レベル3ぐらいなのだ。
「てことは悪人がなる可能性もあるってことか………あのメイドは………」
「多分、敵と判断されただけだと、一般人の通報で一人助けられたと報告があったので」
咲夜自身は悪人ではない、仮面を外した正義は遠回しに言った。
するとGトレーラーがサイレンを鳴らし近くに停車し中から鈴木が出てきた。
走ってこちらに向かって来るが途中で転けて顔から突っ込むがめげずに立ち上がる。
「ちょっとお前大丈夫かよ?」
「だ、大丈夫です、小沢さんが津上さんとあちらの女性を連れてGトレーラーへ来るようにと」
滝は咲夜を見ると。
「わかりました、こちらも今の状況をもっと把握したいので」
了承を得て全員Gトレーラーの荷台のオペレーションルームに入るのだった。
A――――――――――Ω
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|第04話 |
| 【二人のアギト】|
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Ω――――――――――A
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「十六夜咲夜、年齢は21歳、女性、職業はメイドでいいのかしら?」
小沢に名前やらを聞かれてそれを繰り返して間違えていなかったため咲夜は合っていると頷いて返事をする。
「だけど紅魔館なんて聞いたことないわ」
「それはこの外の世界ではそうです、私は幻想郷という場所から来たので」
また別世界かと思いながら小沢は話を進める。
「それでその屋敷の主人の部屋に行こうとして気付いたら海鳴市ってわけね」
「はい」と返事を声を出して返す。
「それでなぜ貴方はアギトに?」
「それは私にもわからないんです、三年前、気付いたら変身して奴等と戦っていたので」
三年前、その言葉に全員耳を傾けた。
「私、記憶喪失なんです、その三年前にお嬢様に拾われて炊事洗濯掃除と何でもこなせるからとメイドとして働かせてもらって」
「あら、ほとんど津上くんと一緒じゃない」
星一も同じ理由でアミーゴの店長になったから、この事を話すと驚いていた。
「彼も………記憶喪失」
「そうよ、覚えているのは姉がいたことと三年前に自殺したことしか覚えていないわ」
その内容を聞くと一瞬頭が痛んだがすぐに痛みは引いた。
「そ、そうなんですか……」
「そうなんですよ〜」
とお茶の準備をしている星一が会話に入ってきてすぐに緊張感が溢れていた空気は消えた。
「いつでも自分のペースを維持する、これが津上の長所か」
「短所でもありますけどね」
「滝さんはコーヒーですよね?」
それぞれの人物にコーヒー、紅茶と分けて配っていく。
「咲夜さんも、紅茶のカフェインは落ち着く効果もあるんですよ」
「ありがとう……」
ティーカップを受け取りやはり息を吹き掛け熱を冷ましてから紅茶を飲むと懐かしさを感じていた。
(あ………この味……)
自分が淹れる紅茶によく似ている、そう思っていた。
「猫舌ですか?」
「少し」
星輝に言われて嘘は吐かずに教えた。
「お店でもコーヒーを冷ましてましたからね」
「いい観察力ね」
「いえいえ」
そこで星一はある疑問に。
「そうだ咲夜さん、さっきのアレ、なんだったんですか?」
アレとは時間を止めた能力でありそれを言うと正義達はもちろん星輝も驚愕していた、普通に考え時間を止めるとはエスパーや魔法でも不可能だからだ。
「アレは私の能力で時間を操る程度の能力で、さかのぼる事はできません、やはり程度なので」
だがその時間を止めた咲夜の世界で唯一動いていたのは星一であり本人も疑問視していた。
「それにこの懐中時計、同じですよね?」
「ええ」
二人は互いに持っていた懐中時計を出し裏面を見せた、星一のには「SEICHI TSUGAMI」と刻まれているが咲夜のには「SAKUYA 」と名字の文字が潰れており読めなかった。
「そういえば彼女も動いてましたね」
「私ですか?」
戦闘中は動いていなかったがその前に喫茶店に来た時は星一と共に咲夜の世界で動いていたのだ、本人達は気付いていなかったが。
「多分星一の近くに居たからでしょうか、戦闘中は結構離れてましたから」
「という事は津上にも時間が操る程度の能力があるかもしれねーってことか」
滝は再びタバコを咥えて吸いはじめた。
「さて、津上くん」
「はい」
いきなり呼ばれて返事をする、何を言い出すか分かり切っていた、それは星輝もだ。
「十六夜さんが帰れるまで貴方が面倒見なさい」
「やっぱり?」
「一人や二人増えても変わらないわよ、それに本職のメイドよ、働かせたら楽になるわよ」
喫茶店に本職のメイド、確かに作業のテンポも良くなるし店を出る時も任せられる、星輝が星一に着いていっても一人は残るためいちいち一旦閉めなくてもよくなる。
「私にはコーヒーとトーストとハムエッグのツケがあるので構いません」
「もし帰ったら死ぬまでツケを返さなかったかもしれませんしね」
星輝の言葉を聞いた咲夜は脳裏に「死ぬまで借りてくぜ」という台詞を思い出していたとか。
「そしたらオヤっさんに伝えておかないと」
「オヤっさんには俺から伝えておくよ」
滝がその役目を買いよろしくお願いしますと星一は言う。
「そういえばその幻想郷の所にもアンノウンが?」
「アンノウン?」
あちらではアンノウンという言葉が使われておらず単に奴等か未確認と言われていた、未確認という言葉はこの世界から神社と湖ごと移住してきた二人の神と巫女が話していたの聞いてである。
「まぁ私が居なくても十分戦える人達が居ますから大丈夫ですよ」
あまり心配はしていなかった、そのもの達を信頼しているからだろう、星一も同じなのだろう、正義達が居るからもし自分が突然居なくなっても安心して任せられると思っている、それは正義もそうだ、星一と正義達未確認対策班は一年以上の付き合いでかなりの信頼を得ている。
「部屋はまだ余ってますから好きな所使っていいですよ」
それから星一達三人はGトレーラーから降りてアミーゴへ。
「あ、後洋服とかは小沢さんが持ってきてくれると言っていたので」
任せると言っても一切協力はしないというわけでもないためできる範囲の事はするのが小沢である。
「わからない事があったら俺か星輝ちゃんに聞いてくださいね」
「その彼女は?」
だが、降りてアミーゴに入ったらすぐに出掛けてしまっていた。
「多分………図書館に居ると思いますよ?
あの子も一週間前にここに来たので」
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そして海鳴市にある海鳴図書館に星輝は訪れてきていた、この世界の歴史を知るために。
(この世界の歴史は興味深いですね、仮面ライダーの歴史が古くからあるなんて)
仮面ライダーが三、四十年ぐらい前から悪の組織と戦っているという事を知り更に興味が増していた。
(ショッカーが暗躍しそれを皮切りにGOD機関やデルザー軍団と組織が増え幾度も仮面ライダーが倒してきた、すごいですね)
そしてデストロンという組織の事が記された本を取ろうとしたが。
(届かない………)
背が届かなかった、台がないか探していると。
「これか?」
一人のスーツを着てるが着崩しした男がその本を代わりに取った。
「ありがとうございます」
とりあえず取りたかった本のため素直に受け取った。
「いいってことさ、困ってる女は見過ごせないんでな」
男は見過ごすんだと思いつつ話を聞いた。
「俺の名前は月村音也、偉〜い人だ、将来歴史の教科書や国語辞典にその名が刻まれるから覚えておけ」
月村の名字に少し引っ掛かったが気にしないでおき自分の名前を紹介した、音也からしてきたのだから自分もしなければフェアではないと。
「星輝か、いい名前だな、俺の下のちび達と同い年ぐらいだな………じゃあ俺は」
一礼すると音也は星輝に別れを告げて図書館を後にした。
「不思議な人………」
「お父さん遅〜い」
「待ちくたびれたよ」
「悪い悪い、渡、すずか」
図書館の外には紫の長い髪の毛にカチューシャを付けた少女、月村すずかと茶髪の短い髪の少年、月村渡が父親の音也を待っていた。
この二人は双子で渡が兄ですずかが妹。
「また女の人をナンパしてたんでしょ?」
「よくわかったなすずか」
「わかるよ〜だって二世のおじさん言ってたもん」
「あのコウモリもどき」と呟いていると。
「早く帰ろう、母さんと忍姉さんと太牙兄さんが待ってるよ〜」
「だな、早く魔夜に会いたいからな」
三人は自宅へ帰っていったのだった。
そして星輝も調べごとが済み帰路に着いていた。
(図書館はいい所です、知らない知識がたくさん得れます)
鼻歌混じりに歩いていた、それほど図書館が気に入ったのだろう。
(帰ったら読書に没頭しましょう)
借りた本を両手で抱くように歩いていると。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!?」
突然悲鳴が響き辺りを見渡していると後方に何か倒れる音が聞こえ振り向く水分が蒸発した状態で死んだ人間、いわゆるミイラが倒れていた。
左右の曲がり角の陰から二体のアンノウンが現れた、ゼブラロードのシマウマに似た金の怪人エクウス・ノティクスと銀の怪人エクウス・ディエスである。
「アンノウン………!」
アンノウンには胸に羽のようなバッジがついてある、それでアンノウンだと判断できるのだ。
ゼブラロードの狙いは明らかに星輝だった、しかも殺害した人間は特殊能力など持っていない、このアンノウンは産まれる前の赤子すら母親共々殺害するという残忍さを持つため関係ない人間をも殺してしまうのだ。
(ルシフェリオンはない………なら逃げるしか……!)
逃げるという選択肢しかない悔しさを胸に秘め走りだし、ゼブラロードもそれを追い掛ける。
「滝さんありがとうございます、オヤっさんに伝えてくれて」
「いいさ、そんぐらい」
アミーゴでは滝が客に来ていて咲夜はテーブルの拭き掃除、星一がコーヒーを出した瞬間。
「「っ!」」
二人はアンノウンの気配を察知し同時に外へ出てしまった。
「おいお前ら!店どうするんだよ!」
滝の叫びが店内に響いた。
「って咲夜さん!一緒に飛び出しちゃまずいでしょ!」
「すみません、つい癖で」
走りながら軽く会話しているとすぐにゼブラロードと遭遇。
「星輝ちゃん!」
「星一……それと咲夜……!」
星輝は二人の後ろに立つと。
「まぁいっか」
「今はそんな事関係ないわね」
星一は左、咲夜は右と並んで立ち、星一はいつもの動作でオルタリングを出すが咲夜はその動作を鏡写しにしたような動作で金の部分が銀となったオルタリングを出す。
「「変身!」」
星一はアギト・グランドフォーム、咲夜はアギト・アースフォームに変身し、
Gアギトはノティクス、Eアギトはディエスにと金は金、銀は銀の相手と立ち向かっていく。
「「ハッ!」」
GアギトとEアギトは動きがシンクロするように接近し速攻ノティクスとディエスの顔面に裏拳を叩き込む。
「動きがピッタリ過ぎますね、すごいシンクロです」
星輝は一応バリアジャケットにセットアップしダブルアギトの戦いを見ていた。
「フ、ハァッ!」
Gアギトは一旦離れ相手が自分に向かって突撃してくると脚を振り上げそのノティクスの勢いを利用しキックの威力を上げ蹴り飛ばす。
「…………」
ディエスは連続パンチを打ち込もうとするがEアギトは無駄のない動きで避け続けているとその右腕に普通より大きいナイフが突き刺さる。
「ガッ!?」
「フッ!フッ!ハァッ!」
痛みで苦しむディエスの腕を掴み左手で何発も殴り、三発目には殴り飛ばす。
「あの、そのナイフどこから出してるんですか?」
「メイドの秘密スキルですよ」
星輝は思った事を質問したがちゃんとした答えは返ってこなかった。
(私もメイドになればあんなことできるのでしょうか?)
心中で軽く天然発言しているとノティクスは斧を出しGアギトに叩き付けようとするがその腕を掴まれ回し蹴りを食らい横に吹き飛ぶ。
「「ハッ!ハァァァァ………!」」
Gアギトは右腕を伸ばしEアギトも鏡写しにしたように左腕を伸ばすと足下に金色のアギトの紋章、銀色のアギトの紋章が現れ。
「「ハァァァァ………!」」
クロスホーンが開くとGアギトは左足を一歩後ろへ退きEアギトも右足を一歩後ろへ、姿勢を低くすると紋章は両足に吸い込まれていきそれぞれの色に脚は光る。
「「ハァッ!」」
そして同時にジャンプしGアギトは右足、Eアギトは左足を伸ばし。
「「タァァァァァーッ!!!!!!!!」」
ライダーキックを同時に炸裂し二体のゼブラロードに食らわす。
「「……………」」
二体に背を向いてクロスホーンは閉じゼブラロードの頭に光の輪が現れ爆発した。
「本当にあの二人、似ている………」
そう思い、アギト達は変身を解きアミーゴへ帰っていった。
A――――――――――Ω
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| To be Contined |
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