「登校しても、やることはシャベルで穴を掘ることばかりだった」
教員による障害児への性的暴行を描いた映画『るつぼ』のモデルとなった光州広域市の聴覚障害者向け特殊学校「インファ学校」の実態について、同校を卒業したチョ・ジョムレさん(40)が手話で訴えると、別の卒業生や市民団体の会員300人以上の表情が暗くなった。手話通訳者は「1980年代にインファ学校に通っていた生徒たちは、学校側から強制的に労働に従事させられた」と伝えた。
市民団体などによって構成された「インファ学校性暴力対策委員会」は5日、光州市庁前で「インファ学校を経営する社会福祉法人ウソクは、同校の生徒たちを強制的に労働させていた」と主張した。チョさんをはじめとする卒業生21人は今年4月「ウソクによる悪行の事実を公表してほしい」と国家人権委員会に集団で陳情書を提出した。陳情書には「1978年から84年にインファ学校に通っていた生徒たちは、まともな教育を受けられなかったばかりか、運動場の整備や法人施設の拡張工事などに動員させられていた」と訴えた。
対策委のキム・ヨンモク常任代表は「1980年代には、インファ学校高等部はまだ認可を受けていなかった。そのため、卒業生たちが苦しい労働に耐えて受け取った卒業証書もすべて偽物だ」と主張した。