【ソウル西脇真一】韓国の朴宣映(パク・ソンヨン)国会議員は9日、北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(行方不明時13歳)が04年初めの時点では生存していた可能性があるとの情報を脱北者から得たと明らかにした。
朴議員によると、脱北者は04年末または05年初め、朝鮮労働党の日本担当者だった人物から、めぐみさんが生きていると聞いたという。めぐみさんについて、この人物は「多くのことを知りすぎたため(日本へ)帰したくても帰せない」と語ったという。この人物の父親も朝鮮労働党の日本人拉致担当だったとされる。
また、この脱北者は、北朝鮮の耀徳(ヨドク)政治犯収容所に少なくとも03年まで、療養院の料理人として働いていた50代後半の日本人拉致被害者の女性がいたと証言しているという。脱北者は94年まで耀徳収容所で暮らし、その後も収容所に出入りしていたとされ、07年に韓国入りした。
毎日新聞 2011年10月9日 23時30分