2011年8月11日 12時53分 更新:8月11日 18時51分
第93回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)第6日の11日は阪神甲子園球場で2回戦4試合。第2試合、光星学院(青森)は川上の2打席連続本塁打など抜群の長打力で専大玉名(熊本)に16-1で大勝した。
光星学院が17安打で大勝。三回、天久の右前適時打で先制し、続く川上が左越えに満塁本塁打。五回にも川上がランニング本塁打。六回は打者一巡の攻撃で6長短打を集め、リードを広げた。専大玉名は外野守備の甘さも突かれて大量失点。打線は光星学院の4投手の継投に散発5安打とつながらず、犠飛による1点に終わった。
○…六回2死満塁、光星学院の2年生5番打者・北條に会心の当たりが飛び出した。真ん中低めの球を強振すると、「バットの先だった」という打球は左翼フェンス近くまで伸び、走者一掃の二塁打に。その後も2安打を放つなど計5打点の活躍を見せた。センバツは7番を打ち、2試合で1安打と振るわなかった。その後タイミングを取りやすくするため、足をゆっくり上げるフォームに改造。5番に昇格した青森大会で打率5割の成績を残した。甲子園でも好調を維持し、「クリーンアップとしての結果を残せた」と満足そうだった。
○…初出場の専大玉名が甲子園名物の浜風に翻弄(ほんろう)された。五回の守備。左翼手の柁原と中堅手の山中の間に、光星学院・川上の飛球が上がった。打った瞬間は山中が「捕れる」と思ったが、「4~5メートル、レフト方向に流れてきた」と柁原。大歓声で互いの「オーライ」の声も聞こえず、衝突して転倒。打球が転がる間にランニング本塁打とされた。7失点した六回には、前方の飛球を柁原が落球(記録は二塁打)。外野陣は「風が想像以上」と肩を落とし、山本監督は「エラーは一つだが、目に見えないミスが多かった」と語った。
光星学院・仲井宗基監督 川上に尽きる。青森の野球が全国で通用することを証明しようとバットを振り込んできた。打撃は水ものだが、結果を出せた。
専大玉名・山本国臣監督 江藤、園道がこれだけ打たれるとは。変化球を見極められた。川上君の直球だけを狙わせたが、スライダーに手を出していた。