東京電力福島第一原子力発電所周辺で、5日、行われた海水の調査で、2号機と3号機の取水口付近の放射性物質の濃度は前の日とほぼ変わらず、7日続けて国の基準を上回りました。福島第一原発周辺では、4月と5月に高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで東京電力が海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。このうち2号機の取水口付近では、1cc当たり、セシウム134が国の基準の4倍の0.24ベクレル、セシウム137が3.1倍の0.28ベクレルの濃度で検出されました。また、3号機の取水口付近では、1cc当たり、セシウム134が国の基準の10倍の0.61ベクレル、セシウム137が8.3倍の0.75ベクレルの濃度で、いずれの調査場所でも前の日とほぼ変わらず、7日続けて国の基準を上回りました。沿岸と沖合の合わせて12か所で行われた海水の調査では、放射性物質は検出されませんでした。