黒岩知事が太陽光公約を事実上撤回、数値目標「忘れてほしい」/神奈川

2011年10月8日

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　太陽光パネル普及拡大を目指すための数値目標について黒岩祐治知事は７日、「（電力不足を）突破するためのメッセージだった。忘れてほしい」などと述べ、「４年間で２００万戸分設置」と掲げた選挙公約を事実上、撤回した。県議会予算委員会の質疑終了後、記者団の質問に答えた。

　知事は９月に「スマートエネルギー構想」を新たに提示した。その際に強調した「公約のバージョンアップ」との表現について、「バージョンアップしたら前の内容は残らない。自分のイメージではリセットだ」と説明。中長期的な新構想に置き換えた時点で、公約の数値目標を取り下げたとの認識を示した。

　また、就任直後の５月に招集した県議会で関連補正予算を成立させた実績などを例に挙げ、「（公約の）メッセージは役割を終えた」とも述べた。

　公約をこれまで撤回しなかったことについて知事は「自分の推進力が落ちることを恐れた」と説明。「みんなの気持ちが萎（な）えてしまう」として、この日も自らは「撤回」「後退」の表現は口にしなかった。

　これに先立つ予算委では「２００万戸分」について問われ、「太陽があって風は生まれ、雨は降る。つまり風力発電も水力発電も含めた意味だった」と答弁。有権者が混乱したとの指摘には「誤解されたのは非常に残念」とした上で、「エネルギー革命は進んでおり、目標に向かって全速力で駆け抜けていく」と引き続き２００万戸分を目指す考えを示していた。

　「スマートエネルギー構想」は、県内の消費電力に対する自然エネルギーなどの割合を２０２０年に20％以上の水準に高める目標を掲げている。当面の４年間で６％まで伸ばす方針だが、太陽光パネルに換算すると59万戸分にとどまることから、公約との兼ね合いが問題視されていた。

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この記事へのコメント

jazzy jack [2011/10/8 11:34]: 選挙もリセットしてもらいたいものです。

☆ＬＯＨＡＳ☆ [2011/10/8 16:32]: 早々に｢希望へのシフト｣，フラッグを降ろしましたかー。
我に返って・・・自然エネルギーの評価持論も変わったんだろう。

nekopon [2011/10/8 16:48]: エネルギーをイデオロギーと勘違いしている人たちや、「原発が事故った！放射能だ！ぎゃあぁぁ！」と興奮状態の人たちが、“自然エネルギー教”へわれ先にと入信している今日この頃であります。「反原発こそ正義！」と勇ましくデモ行進するのはご自由ですが、その「正義」とやらで何ワットの電気を供給できるのでしょうか？　まともな代替案もないまま「反原発」を煽り、非現実的な自然エネルギーを礼賛するのには感心しませんね。

☆ＬＯＨＡＳ☆ [2011/10/9 13:07]: 福島県の子供全員に、放射能の影響による甲状腺に異常がないか継続的な検査が開始された。
これから数十年続く悲劇です。
原子力利用の警告を謙虚に受ける姿勢を、子供たちのために、大人が行動しないといけませんね。
それにはいろいろな方法がありますよ。
みんなで知恵を出したら良い。
知事が選挙で訴えたことは正しい。確か、神奈川ここにありと・・・。

nekopon [2011/10/9 17:08]: 実現不可能なお題目を前にして「これは正しいのだ！」といくら唱えても、虚しい自己満足です。電力が不足したら生活はどうなるのか、日本の経済はどうなるのか、そういう現実の問題から目を背け、「福島の子供たちが！」というヒステリーや、「反原発」にかこつけて「９条守れ」という政治運動をやっているようなイデオロギーによってエネルギー問題が語られている日本の現状に危惧の念を覚えます。