奈良市保健所は5日、同市都祁白石町の和食店「一久」(久保博一店長)で、ヒラメの寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」による食中毒が発生したと発表した。同寄生虫による食中毒が確認されたのは県内初という。同保健所は同店を5日から2日間の営業停止処分とした。
市保健所によると、1日昼に同店で、ヒラメのすしや刺し身などを食べた、いずれも都祁地区の13人と7人の2グループのうち、29~76歳の男女14人が下痢などの症状を訴えた。両グループ各1人の便と、店に残っていたこのヒラメから同寄生虫が検出され、食中毒と断定した。重症者はなく全員快方に向かっている。店は3日から営業を自粛していた。【上野宏人】
毎日新聞 2011年10月6日 地方版